アルコール依存症の親戚と結婚してどん底を体験したエピソード6編

どん底

50歳女性。心理カウンセラー。厨房勤務、保険会社勤務、整体師を経て、波乱万丈な人生体験をきっかけに心理カウンセラーになりました。自身の体験から様々なことで悩む方々や心を痛めている方々に寄り添える人間に成長したいと日々思っております。

 

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード1.職場での彼との出会い

出会い

 

私は、22歳で最初の結婚をして25歳で離婚しています。

その2年後に、当時働いていた職場である男性に出会いました。

 

仕出し弁当の会社で、調理師をしていたのが二番目の主人です。

あかるく優しい人でした。

 

朝から夕方までかなり忙しいため、あまり話すことはありませんでした。

しかし、忘年会の席がとなりになり、それ以降は休憩時間に話をするようになりました。

 

忘年会では、お酒をまったく飲まない人でした。

理由を聞くと、「体質的に」とのこと。

 

私の父も体質的にお酒が飲めない人で、真面目で誠実、家庭を守る引きこもりでした。

なので「同じタイプなんだ!」と、うれしく思ったものです。

 

しだいに、車で送ってくれたり、息子を保育園に迎えに行くのに同行してくれたりするようになりました。

はっきりと「付き合って」と、言われたことはありませんでしたが、自然と家族のようになっていったのです。

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード2.親戚と判明したが、結婚

 

それからしばらくして、彼は私のアパートに引っ越してきました。

当初は、彼が住んでいる近くで、新しい部屋を探さないかと提案されたのです。

 

しかし、私は保育園をかえたくなく、彼のほうが折れてくれました。

その後、私はすぐに妊娠をしたんです。

 

それを機に、彼と籍を入れることになったのですが、義母から反対をされ延期に。

義母が反対する理由は、私が遠い親戚にあたると判明したからです。

 

それに、私のほうの親戚や実家の財産、家系についても不満だということでした。

「家とあの子の家では、釣り合わない!」と、言っていたそうです。

 

私自身は、電話で「あんたに、息子はやらないよ!」とも言われたことも。

彼は、私たちの子どもが生まれるのをとても喜んでいました。

 

結局ずっと反対していた義母でしたが、妊娠6ヶ月の大安の日に、私たちは入籍しました。

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード3.結婚後の生活は辛い

電話

 

結婚してからというもの、親戚つながりがあることが、産みの母の耳に入ったようでした。

そのせいで、産みの母からしょっちゅう電話がくるようになったんです。

 

連絡が嫌というよりも、育ての母が孫を見に来ているときに連絡されるのが嫌だったんです。

産みの母とわかると、電話に出ないこともたびたびありました。

 

なん回かそれが続いたのち、留守電に恐ろしい声で「あんた 私をだましたんだね。金目当てで会いにきたんだろう」なんて入っていました。

慌てて私は折り返し電話しましたが、あの声を聞いてからは母が怖くなったんです。

 

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード4.あることが発覚

アル中

 

出産前後、私は里帰り出産のため実家に帰っていました。

主人は毎日、実家に来て長男と遊んでくれ、それから帰宅する生活。

 

産後、退院して2週間ほどしてからだったと思います。

主人が、パッタリと実家に寄らなくなったのです。

 

「忙しいのかな?疲れているのかな?」と、気になりアパートまで行ったこともありました。

でも、「もしや浮気?」などと、不安も浮んできてドアも開けられません。

 

しばらくして、電話にも出なくなった主人。

あまりに心配になって、アパートに行くと布団を敷いて奥の部屋で寝ていました。

 

揺り起こしても、かなり酔っているようで全然起きません。

お酒の瓶や缶などは、部屋には見当たらないんです。

 

「外で飲んだのかな?」と思いましたが、なにげなく布団の上を見ると、異様にふくらんでいるのを発見。

布団を持ち上げてみると、そこには飲み干した日本酒の紙パックがなん本も転がっていました。

 

その後、主人は救急車で運ばれ専門の病院に入院。

そこで知ったのは、主人はお酒が飲めないのではなく、アルコール依存性でお酒を断っていたのでした。

 

かかりつけという病院に運ばれると、看護師さんから主人の入院歴などを聞かされました。

主人のアルコール依存症での入院は、一度や二度でなく、かなり重症だったようです。

 

その事実は、結婚前から私の実家や親戚中に知られていたのでした。

やっかいなのは、私の産みの父と育ての父は遠い親戚で、育ての父側の親戚にまで知られてしまったことです。

 

私は、こうなってはじめて、彼と結婚したことを後悔し、底におちていくような恐ろしさを感じました。

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード5.三男も誕生

赤ちゃん

 

主人は、その後も入退院を繰り返しました。

職場には、病気もあり1年後に退職届けを出しました。

 

そのときには、三男も誕生してたんです。

それもあり、お酒をやめるという言葉を信じてしまいました。

 

父からは「子供が三人にもなったらうちで面倒見てやりたくても無理だ。なんで、何人も作るんだよ。」と言われました。

私は自分と子供ばかりか親にまで辛い想いをさせていることに胸が締め付けられました。

 

アルコール依存症の親戚と結婚してどん底エピソード6.主人が急に亡くなる

死ぬ

 

結婚してから10年後、主人が急に亡くなりました。

3年間はお酒を断って、元気にすごしていたんです。

 

しかし、私の両親が相つぎ亡くなって、気が抜けたのでしょう。

私が見ていないところで、お酒を買って飲んでいたらしいのです。

 

だんだんと量が増え、部屋で堂々と日本酒を飲むようになりました。

1ヶ月ほどすると、入退院を繰り返すようになっていました。

 

そして、その年の夏。

私の仕事中に、主人は亡くなりました。

 

帰宅すると、お酒をかかえたまま亡くなっていたのです。

息子たちは、児童相談所に一時的に預かってもらいました。

 

主人の噂は、すぐに近所中に広がりました。

息子たちは、そのことが原因でイジメに合うようになったんです。

 

1年後、私たちは逃げるように引っ越しました。

そして、親戚とは絶縁状態に。

 

この時期が、私も息子たちも、一番辛かった時期です。

よく考えると、親戚には精神的におかしな人が多かったのは事実です。

 

なのに、親戚と結婚した私にも非はあります。

息子たちには、そんな思いはしてほしくありません。

 

 

まとめ

書くということで、過去は水に流したいと思います。

私は、親戚とは二度と結婚したくはありません。