33歳女性。主婦。
高校生の妊娠中絶を機に、男性を信じられなくなるが、今の夫と出会い、結婚して平穏に暮らす。
今は、のんびりと家事や趣味を楽しみながら、妊娠を待っているが、思い通りには行かず、赤ちゃん待ちの毎日を過ごしています。
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高校生で妊娠し、中絶したエピソード1.妊娠するまで
高校2年生の私には、当時付き合って1年になる、3歳年上の大学生の彼氏がいました。
彼はとても優しく大好きだったので、「大学を卒業して就職したら、結婚しようか」という話を二人でよくしていた私たち。
そんな大好きな彼氏だったので、性行為のときも、「別に妊娠しても構わない」と思って、コンドームは使っていませんでした。
高校生で妊娠し、中絶したエピソード2.妊娠発覚のとき
高校2年生の冬に妊娠が発覚しましたが、私はそのときすでに、妊娠4ヶ月を過ぎていたのです。
生理がこなくなったので、妊娠検査薬を使ったところ、妊娠が発覚。
でも私は、妊娠4ヶ月の身でありながら、まったく妊娠していることに気が付いていませんでした。
もともと、生理が不順で、平気で2~3ヶ月こないこともあった私。
なので、「また生理不順で、生理がきていないだけかな」と思っていました。
しかも、すでに妊娠している期間に、うっすらと軽い生理のような出血が出ていたのを「ものすごく軽い生理がきた」と勘違いしていたのです。
今となって分かったことなのですが、この出血は妊娠初期に起こる着床出血だったようです。
そのため、最初妊娠している可能性があることに気が付いたのは、彼氏のほう。
当時、よくダイエットをしていて、食事量が少なくて、便秘になっていたことがよくありました。
なので、「便秘だ」と思い、「便秘で、お腹がパンパンで苦しいよ」と、彼氏に冗談っぽく話したのです。
そんな話を彼氏として、便秘で張ったお腹をさすってもらうことが何度かあった私。
そのときも、彼氏にお腹をさすってもらいました。
すると、彼氏がなにか違和感を感じたようで、「生理はきているか」と尋ねてきたのです。
私は着床出血を生理だと勘違いしていたので、「軽い生理がきてから、しばらくきていない」と、彼氏に伝えました。
「よく生理不順になるから、生理が毎月こないのは、いつものこと」
そう彼氏に言いましたが、彼氏は不安な顔つきで、「妊娠検査薬で検査して欲しい」と言ってきたのです。
「別に彼氏の子どもができても、結婚できるし、大丈夫……」
当時の私は、そのようにしか考えてなかったので、妊娠検査薬を使うことにあまり不安はなく、すぐに調べることにしました。
ただ彼氏が私が妊娠したらと考えて、不安な顔をしていたことが、私にとっての不安でしたね。
ドラッグストアで妊娠検査薬を買ってきて、その日のうちに検査をし、その結果、妊娠が発覚。
すると、彼氏は泣きそうなくらいの不安な顔になりました。
そして、「自分も付いていくから、病院でしっかりと調べてもらおう」と言う彼氏。
そして、妊娠発覚した翌日に、二人で産婦人科に行きました。
その場で、妊娠4ヶ月だということを知ったのです。
産婦人科の病院の先生に、産むかどうかよく考えるように言われ、こう言われました。
「もし中絶するなら、もう妊娠中期に入っているので、早く決めないと中絶をしてあげられなくなる」と。
高校生で妊娠し、中絶したエピソード3.妊娠発覚後
彼氏は、妊娠4ヶ月と分かった病院の帰りに、「子どもを中絶して欲しい」と言ってきました。
そのことを伝えるとき、彼氏は私と目を合わせずに、顔をうつむきます。
今でも、そのときのことは忘れられません。
そのときにはじめて、「もっと自分を大切にして、性行為のときは、コンドームを着けてもらうべきだった」と後悔しました。
私は若く、彼氏が大好きで信用していたとはいえ、無防備で軽率過ぎたのです。
私は「中絶は嫌だ」と思いましたが、一人で産む自信も中絶をする勇気もなく、返事に困っていました。
すると、彼氏は「今から妊娠のことを話しに行く」と言い、私を私の家まで、引っ張って連れて帰ったのです。
それからの両親と彼氏のやり取りは辛すぎて、ハッキリと覚えていません。
ですが、彼氏が両親に土下座をして、妊娠させたことを謝っていました。
また、両親に「将来のことを考えると、赤ちゃんは中絶して欲しい」と伝える彼氏。
母は泣き出し、父は怒り狂って、彼氏を罵っていました。
そして両親は、「もうこっちでなんとかするから、娘と別れてくれ」と言って、彼氏を家から追い出したのです。
中絶のことを考えると、不安にはなるし、彼氏とも別れたくない私は号泣。
そのうえ、母親も泣いていますし、父は怒っているので、我が家はパニックになりました。
その日の彼氏が帰ったあとのことは、あまりハッキリとは覚えていません。
それから1週間ぐらい、親に必死に説得され、赤ちゃんを中絶することに。
今思えば、本当は彼氏に「中絶して欲しい」と言われたときに、中絶することはなんとなく考えていました。
ですが、そんなにあっさりと中絶という、命に関わる大切なことを決められる自分が嫌で、悩んでいるフリをしていたように思いますね。
そのあとはトントン拍子に話が進み、病院で自分でお産するように産み落として、中絶しました。
病院にいる間は母親がずっと付いてくれていたので、不安はなかったのです。
ですが、彼氏とは父に中絶を伝え家を追い出された日以来、一度も会えなかったので「分かれることになるんだろうな……」と感じました。
中絶直後にも、赤ちゃんの命のことで悲しむことより、まず先に彼氏のことを考えていた私。
「本当に幼くて、自分勝手な人間で、母親になる資格はなかっただろうな……」と、当時を振り返るたびに思います。
高校生で妊娠し、中絶したエピソード4.その後
退院後、彼氏とは一度も連絡も取れずに、別れた形になりました。
私が電話しても出てくれないし、彼氏に会いに行くほどの気持ちも、彼氏に対してなかったです。
「あんなに仲がよくて、結婚の話までしていたのはなんだったんだろう……」
そう思い、男性のことが信じられなくなりました。
学校もしばらく休んだので、学校に学校を長期で休んだ理由を説明しに行ってくれた父。
また、母がずっと側にいてくれたおかげで、なんとかその辛い時期を持ちこたえることができました。
「本当に親ってすごいな」と、改めて感じ、本当に感謝しましたね。
そのときにまた、「やっぱり私に母親になる覚悟はなかったな……」と、思い知りました。
まとめ
高校生とはいえ、私の無知で無責任な行動のせいで、赤ちゃんを中絶することになってしまいました。
「もっと、自分を大切にするべきだった」
どれだけ後悔しても、反省しても、あのとき赤ちゃんを殺してしまったことは変わらない事実です。
今でも、ずっとこのときの後悔の気持ちを忘れることはありません。