40歳女性。
イケメン夫に対する嫉妬の日々から、離婚することで、解放されることに成功。
その数年後には真逆のブサイク彼氏に言い寄られて、再婚しました。
現在は、ブサイクな夫と過ごす、ゆるっとした日常の快適さに幸せを感じつつ、充実した日々過ごしている。
見出し
ブサイクの彼氏と結婚に踏み切った理由1.強すぎる私の嫉妬心を中和してくれたブサイク彼氏
私がはじめて結婚したときの夫は、めちゃくちゃイケメンでした。
そしてさらに、自分自身、そのときにはじめて気が付いたのですが、ものすごく嫉妬深かったのです。
当時の夫は、営業で夜遅くまで付き合いで飲んでいたりしたので、帰りが遅いこともありました。
そのたびに「ほかに女ができたんじゃないか」、「浮気しているんじゃないか」と考えてしまって、辛かった私。
結局、そのことを当時の夫にも伝えてしまい、やがて毎日のように喧嘩するようになりました。
でも、今思い返せば優しいところもあって、私が悲しむので可能な限り、早く帰れるよう工夫をしてくれた当時の夫。
「ここで飲んでるから、迎えにきてよ」などと、安心させるようなことを言ってくれたりしたのです。
でも結局、私の妄想が爆発して、不安になりすぎて、体調を崩し、なんと入院する羽目に。
そんなことがあって、「もう続けられないだろう」と離婚。
「こんなに嫉妬深かったら、この先もう結婚なんて無理だろうな」と思っていました。
しばらくは再婚はもとより、恋愛すらする気にもなれなかったのですが、一途に私に思いを伝えてくれたのが今の夫です。
最初はブサイクすぎて、「こんな人と付き合うとか無理」って思っていたんですがね。
離婚して、心身ともに弱っていた時期から、少し抜け出したころに出会った彼は違いました。
男性というより、友だち感覚で一緒にいて、気が楽だったのです。
ブサイクなので、「ほかの人に取られるとか、そういう心配もない」と、思えたのも正直ありましたね。
強すぎる私の嫉妬心を中和してくれたんです。
なので、気がついたらすごく長く一緒にいて、「この先も一緒にいたい」と思っていました。
ブサイクの彼氏と結婚に踏み切った理由2.優しさと純粋さと強さの3つで、ブサイクをカバー
彼は中学高校と男子校だったため、ブサイクが原因で、キツイいじめはなかったようです。
でも、女性には全くモテず、軽くあしらわれたりして、傷つくことが多かったようで……。
その経験から、人を傷つけるということにすごく敏感で、本当に優しい人なのです。
なにか人にお願いするときでも、きちんとお礼を言ったりする彼。
これって、当たり前のことかもしれません。
しかし、日々一緒に過ごす人間に対して、そういったことって忘れがちだと思うんです。
ですが、彼は何年たっても、そういう気持ちを忘れませんでした。
決して卑屈になっている訳ではないので、見ていて気持ちがいいくらいです。
また、ブサイクでモテないということで、足もとを見られることも多かったそうで……。
高校時代に可愛い女の子を紹介され、「デートできる」と思って喜んでいた彼。
でも当日、相手はもう一人友だちを連れてきていて、彼は洋服や食事代などさんざんおごらされまくる始末。
そのうえ、音信不通にされたということがあったそうです。
当日は、それでもちょっと下心があったので、「言われるまま」だったとのこと。
でも、このとき彼は猛烈に怒って、後日その女の子を紹介してきた知人から居場所を聞き出し、怒りをぶちまけてきたそうです。
もちろん暴力とかではなく、ただ「なんであんなことをしたんだ!」ということを伝えたかったから、そうしたんだそう。
「なかなかそんな勇気でないよ」って、私はちょっと感動すらしました。
傷つけられて卑屈になる人って、どこかで「自分はそうされても仕方ない」と、いじけてしまうのかも知れません。
私もそうでした。
でも彼の場合は、「いくら顔がブサイクでも、そんなことされる理由にはならない!」と、きっちり否定できるところが強みなんだと思います。
だから卑屈にならず、ピュアな心で人に接することができるんです。
本当に見ていて、羨ましいくらいピュアな人。
見た目はブサイクでも、この優しさと純粋さと強さがあれば、全然カバーできます。
むしろ、「見た目よりそっちのほうが、長い結婚生活には大事なんでは?」と思えるくらい。
顔なんて、年を取ったらみんな変わるもの。
そう思ったら、ブサイクな彼との結婚は全然問題にならなかったです。
ブサイクの彼氏と結婚に踏み切った理由3.ブサイクでもいいと思えたら、自分も楽になった
ブサイク彼氏は基本、格好つけません。
オシャレはしますが、いつも素でいてくれるし、気が楽です。
なので、私自身も気楽に背伸びせず、付き合うことができ、今までの誰よりも、素の自分を見せられるようになりました。
今までは、結構メンクイだったので、イケメンの彼氏と付き合っていた私。
友人にも「いいねー、彼氏イケメンで」なんて、冗談を言われたりしました。
前の夫もイケメンでしたから、「いいなー、旦那さんかっこよくて。絶対モテるでしょ」って言われたり。
周囲にそう言われれば言われるほど、「自分もきちんとしていないと」と思って、どこか無理していました。
常に、「ほかの女性よりも、きれいでいなくては」と、ギスギスしていたのかも知れません。
今は、誰からも羨まれることのないブサイク彼氏ですが、私自身は生活にも心にもゆとりができました。
それに、彼と付き合いはじめてから、自分のことがより好きになったのです。
まとめ
女性も男性もそうでしょうが、「ブサイクだから、内面がいい」とも限らないと思います。
「イケメンで、内面もいい」というのが、ベストなのかも知れません。
ですが、ブサイクな夫と過ごすゆるっとした日常は、一度経験すると、こんなにリラックスできるものはないと思いますよ。
イケメンは、テレビでいくらでも見られますからね。