37歳女性。
現在は所有している薬剤師資格を活用し、ドラッグストアでの調剤担当として勤務。
22歳のときに当時の同級生と結婚し、翌年には子どもを出産しながらも、元主人との間の生活の不一致などから、26歳のときにはじめての離婚を経験。
以後、仕事と家庭を両立しながら、男の子を育てるシングルマザーとして活動中。
見出し
可愛い男の子を好きになったエピソード1.はじめは職場の同僚として
私が29歳のころに、パート勤務で勤めていた、とあるドラッグストアでとっても可愛い男の子と出会いました。
当時、私は離婚をして数年ほど経過した、いわゆるバツイチシンママ。
ようやく安定しはじめた日々の生活の余裕から、短時間ですがパートタイマーとして地元にあるドラッグストアで働くことにしたのです。
もともと、薬剤師系の資格を学生時代に取得していたので、採用自体はすんなり決定。
実際の仕事も接客や調剤など、さまざまな仕事を熟す副業系の内容に。
そんなドラッグストアでのパート勤務をはじめたときに知り合ったのが、20歳の大学生だったA君だったんです。
最初は、私よりも年下ですが、同じ職場の先輩に当たる男の子だったこともあり、仕事をいろいろと教えてもらう、よき同僚さんとして交流。
もともと、年下よりも年上の男性に惹かれる傾向があった私。
なので、彼のことを異性としてではなく、純粋な同僚として接していました。
ところが、やはり10代から20代の男の事いえば、自分より年下よりも、年上の女性に憧れるもの。
A君は、私に対して少なからぬ、恋心を抱いてくれていたようです。
ある日の仕事の休憩中、彼に呼び出された私は、突然の告白を受けることになりました。
可愛い男の子を好きになったエピソード2.突然の告白に困惑する私
A君自身は、20歳にしては若く見える今風の、とても可愛いルックスの男の子。
いわゆるジャニーズ系なルックスと、屈託のない笑顔が魅力的です。
「おそらく、学校でも女の子から人気があるんじゃないかな?」
そんなふうに思えるくらい、将来の姿が期待できる男性でした。
でも、まさかそんなルックスのいい若い男の子から、突然告白されるとは寝耳に水だった私。
ですので、私自身も本当に困惑してしまったんです。
もちろんですが、詳細までは伝えていなくとも、A君とは仕事中や休憩中にも会話することがあります。
なので、私の生活環境やこれまでの人生についても、ある程度は話していました。
それに、「シンママでバツイチ」ということも知ってくれているはず。
なので、最初は「あー、A君きっとからかってるのね」程度に思って、軽く受け流そうとしたんです。
しかし、いつもはニコニコしているA君の表情が、そのときは真剣そのもの。
どう見ても、冗談やからかいで言っているようには思えなかったんです。
彼が真剣に伝えてくれていること自体は、一人の女として、とても光栄で嬉しいこと。
しかし正直なところ、年齢差は10歳程度にも関わらず、私はバツイチのシンママという境遇。
彼は独身で学生さんという、これからの人生でどんどん可能性を見いだせる若者です。
結局、自分のなかではどうしても恋愛は考えられなかった私。
彼の告白に対して感謝の言葉を述べつつも、お断りすることに決めたんです。
ですが、私から断れることを予期していなかったのでしょうか?
私の言葉を聞いた彼の目には、少しだけ涙が光っていたようにも見えたのです。
可愛い男の子を好きになったエピソード3.猛烈なアプローチにとうとう根負け、つき合うことに。
彼からの最初の告白を受けてからあと、私も予想外だったのですが、A君からの猛烈なアプローチがはじまりました。
一見すると、いかにも優男という言葉がしっくりくるくらいの、繊細な男の子の印象の彼。
しかし、どうやらそれはちょっと違っていたようで……。
彼の根気の強さや私に対する愛情の強さは、私が想定していたものをはるかに上回っていたのです。
結局、最初の告白から、1週間ほど経ったころのこと。
その間にも何度もされていた彼からの「付き合いたいです!」という猛烈なアプローチに、とうとう根負けしてしまった私。
結果、A君という年下の素敵な男の子とつき合うことになったのです。
可愛い男の子を好きになったエピソード4.幸せだった彼との恋
年下だと思っていたA君。
しかし、A君はそんじょそこらの年上男性が絶対に敵わないくらい、本当に恋に一途で、まじめな素敵なジェントルマンでした。
私自身、結婚する前にもある程度の恋愛を経験していたので、そこまで奥手というわけではなかったんです。
それでも、離婚してからは、日々の生活と育児だけで精一杯だったこともあり、実は離婚後はじめての恋愛でした。
A君からの純粋で綺麗な愛情をおくってもらうたびに、私のなかに生まれる「こんな私が、彼を束縛してもいいのかな?」という罪悪感。
それと、私のなかにずっと眠っていた、「女」としての感情が入り乱れるのです。
けれど、今、当時を振り返ってみても、「本当に幸せな時間だった」と自信を持って言えます。
彼と一緒に出かけたデートコースやスポットは、今でも私にとって大切な思い出の場所。
それに、彼がそのときに伝えてくれた愛情の言葉は、目をつぶればすぐに思い出せるくらい、私の心をとてもときめかせてくれました。
20代という若い世代の男の子ほど、実は女性のことを大事に思ってくれるんですよね。
年を重ねるごとに大人の恋ができる一方で、恋に対して打算や利害ばかりを考えてしまう、大人の男性とは違います。
ただ純粋に、自分の愛情と欲求のもとに、行動してくれる若い男の子からの愛情です。
たとえるなら、人生設計で疲れ切っていた私の心を癒してくれる、清涼剤のような存在感の強さ。
ところが、そんなA君との素敵な恋の時間も、意外な事実の発覚と、その事実に対する私からのけじめによって、終わりを告げることになったんです。
可愛い男の子を好きになったエピソード5.大切な年下彼氏との別れ
それから2年弱ほどでしょうか、A君とは本当に素敵な恋をずっとさせてもらいました。
恥ずかしながら、三十路をそろそろ迎えようかという、おばさん予備軍な私です。
それが、まるで10代のころに戻ったかのように、彼の言葉に一喜一憂して、幸せな恋愛を堪能しています。
最初は、彼との恋愛自体を躊躇していましたが、このときにはすでに、そんな躊躇する気持ちは一切なかったんですね。
ただ、幸せだったA君との恋も、突然の別れが訪れました。
それが、A君の大学卒業と就職のため、引っ越しをするという現実。
どうやら、お父様の仕事の関係で、すでに就職先が決まっていたA君。
なので、地元から700km離れた東京に就職するため、引っ越さなくてはいけなかったんです。
この事実を伝えられたとき、私のなかには「別れ」という決断が、自然と生まれていました。
おそらく、ずっと心のなかにあった罪悪感が、一気に芽吹いたのかもしれません。
ただ、私といつまでも付き合って、彼のこれからの人生をふいにさせるのは嫌でした。
それよりも、「彼の新しい人生を年上の彼女として、見送ることを選ぼう」という気持ちが強かったのが本音です。
そんな私の本音を聞いた彼は、最初のうちは「別れたくない」や「遠距離でも、付き合い続けたい」と言ってくれていました。
ですが、私の意志の強さを理解してくれたのか、最後には泣く泣く、別れを受け入れてくれましたね。
正直なところ、この別れという決断自体は、私のなかで今でも迷いがある決断。
「今でも付き合っていたら、どうなっていただろう?」と思う私もいるほどです。
ある日、彼が今は新しい恋をして、「仕事と恋を両立している」というウワサを人づてに聞きました。
その際、なんとなくですが、お姉さんのような感じで祝福する気持ちで一杯になれたんです。
「離婚やシンママとしての苦しい生活を送るなかで、疲弊していた私の心を癒してくれた」
そんなA君という、可愛い男の子との出会いでした。
まとめ
A君という男性は、私にとって高嶺の花ともいえるほど素敵な存在でした。
年下だからといって決して幼いわけではなく、むしろその純粋な愛情に救われた私がいたのです。
最初のうちは、「可愛い男の子」という部分で惹かれた私。
しかしそれでも、自然と本気の恋をさせられていた私にとって、彼との思い出は今でも宝物です。