27歳女性。イラストレーター。
告白された回数イコール、振った回数。
興味のない男性にはモテるが、本当に好きな人にはなかなか振り向いてもらえない、恋愛貧乏体質。
最近、肌のハリやクスミが気になりはじめた、微妙なお年ごろです。
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美人であるがゆえに疲れること1.美人のイメージを守らなくてはいけない義務感にかられる
美人で疲れること。
それは、「世のなかが美人というものに対して持っている、イメージを守らなくてはいけない」という、無駄な責任感にかられてしまうことです。
人より美人であると普通のつもりのことでも、こう言われてしまうことがあります。
「美人のクセに○○だな」「○○がなければいい女なのに」などと。
その結果、日常の行動のハードルがあがってしまうのです。
たとえば、私は学生のころから姿勢が悪く、気を抜くと猫背になってしまう癖があります。
自分では自然なつもりで、リラックスして歩いているだけのつもりです。
しかし、それでいちいち誰かに「美人なのに、猫背でもったいないな~」と言われるのです。
正直言って、私からすると「放っておいてくれ」と思います。
とくに食べ物に関してはストレスです。
私は焼き鳥やあたりめや日本酒などのいわゆる、「オッサン臭い食べ物」が大好き。
なので、お洒落なお店よりも、下町の賑やかなお店によく行きます。
友だちと食事に行ってもそうです。
あまり見た目が可愛かったり、女性が好みそうなものよりも、そういった男性らしいメニューを頼みます。
ですが、友だちは私がそうすると、こう言うのです。
「美人なのに意外だね」「見た目と違って、オッサンぽいもの食べるんだね」などと。
最初のうちは気にしていませんでしたが、「食べ物くらい、自分の好きなものをなにも言われずに食べさせてほしい」と思います。
ただ、この問題は、私がそのような言葉を意に介さなければすむ話。
しかし、なんとなく気を使ってしまって、「周りが求める美人のイメージ」に応えようとしてしまうのです。
とくに、近しい友人でない人と接するときは、とても意識します。
日本酒や芋焼酎を飲みたい気分なのに、わざとキラキラしたカクテルを頼んだり、ごはんを大盛りにしたいのに、我慢したり……。
ワインもデキャンタで頼みたいのに、グラスをチビチビといただいたり……。
我ながら「馬鹿みたい」だと思うのですが、ありのままの自分で接したときに、「また美人に絡めた、さげすみのような言葉を言われるか」と思うと、卑屈な気持ちに。
なので、「そうやって、かまととぶっていたほうがまだマシ」だと感じてしまいます。
美人であるがゆえに疲れること2.キャッチやナンパがうざすぎる
こっちが疲れていようが、イライラしていようが、お構いなしに話しかけてくるキャッチやナンパの男性たち。
おそらく私に限らず、世のなかの美人な女性たちは、本当に心底迷惑していると思います。
こっちが無視してすぐ諦めてくれるならまだしも、ひどいと駅の構内にまで着いてこられたりすることもあるのです。
最寄り駅から家までの間に、しつこい付きまといのナンパに絡まれたことが多々ある私。
家がバレそうになって、その場で警察を呼ぼうとしたことも、1度や2度ではありません。
都内などでのキャッチが多めの駅や通りに行くと、100%といっていいほど毎回声をかけられます。
それに、正直交差点や通りのたびに絡まれると、無視するのにも本当にエネルギーを使うのです。
仕事帰りに、しつこいキャッチに絡まれたときなんて最悪です。
やはり、水商売のキャッチに声をかけられるのが最も多く、そしてしつこくて……。
無視しても付いてくるくせに、「在宅で働いているので、興味ありません」としっかり断っても、こう言ってきます。
「空いた時間だけでも! ね! 時給○千円出しますから!」と。
いくら断っても、付きまとわれ、迷惑で迷惑で仕方がありません。
最近はようやく、かなり冷たい態度で「迷惑です」と言えるようになり、以前のように何メートルも付いてこられることは減りました。
ですが、声をかけてくる絶対数が変わるわけではないので、繁華街に行くたびに心労が絶えません。
美人であるがゆえに疲れること3.勝手に片思いされてコミュニティにいづらくなる
美人な女性には、切っても切れぬ悩みである恋愛沙汰。
私もたびたび悩まされてきました。
こっちがモラルのある態度で接していても、悪い噂を流されたり、嫉妬をされることはしょっちゅう。
中学生のころから、揉めごとには巻き込まれ続けてきました。
勝手に私のことを高嶺の花扱いして、私のことを好きだという男性をみんなで持ちあげるクラスメイト。
そして、その人と私とくっ付けようとしてくるパターンが、1番嫌で疲れます。
私のことを好いてくれるのは嬉しいですが、みんなが盛りあがっているなかに、私の気持ちは含まれていません。
興味のない男性と、わざと2人きりにさせられたり。
周りに「最近○○君、○○さん(私)のことずっと見てるよ~。好きなんじゃない?」とそそのかされたり。
そのたびに適当に相槌を打っていますが、「本当に勘弁してくれ」と思います。
それで私が振り向かないとなると、また勝手な噂や陰口を流されるのです。
「お高く止まってる」「本当は彼氏がいるのでは?」と。
その結果、私がコミュニティにいづらくなり、孤立してしまったことあります。
私に振られた男性はみんなに優しくなぐさめられて、私は「あいつがあんなに頑張ってアプローチしたのに、振った冷たい奴」扱い。
「美人で生まれたから、こんな思いをしなくちゃいけないくらいなら、もっと普通の顔で生まれたかった」
夜1人で、泣きながら眠ったことも少なくありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
親がこの顔に生んでくれたおかげで、たしかに得することも多々あります。
ですが、美人とは決してメリットだけではありません。
美人な女性にしか分からない、心労や悩みがあります。
あなたの周りのキラキラしている美人な女性も、もしかしたら、人知れぬ大きな悩みを持っているかもしれません。