27歳女性。イラストレーター。
美人な友人が多いので、彼女たちを見習って、「自分も美意識を落とさぬように」と、毎日精進中。
動物は、比較的ブサカワ系のルックスの種類が好きで、現在もペチャッと潰れた顔のペルシャ猫を飼育しています。
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美人で天然な私の友人のエピソード1.ナンパ師もタジタジの天然美人Nの魅力
私の古くからの友人に、誰もが振り返るほどの美人で天然という、まさに少女マンガに出てくるキャラクターのような女性がいます。
彼女をNとし、Nが美人と天然の両方の魅力を存分に発揮しているエピソードが多々ありますので、ご紹介しますね。
Nはもともと育ちのいい女性で、比較的裕福な家庭で育ってきました。
だからか、少しポワワンとしていて、毒のないのんびりとした性格です。
なので、そのルックスから道端でナンパに合ってしまうと、なかなかハッキリと断れません。
ですが、Nはその天然を発揮して、ナンパを追い返したことが何度もあります。
以前、一緒に街を歩いていたときに、ややしつこいナンパに遭遇。
男性たちはキツそうな見た目の私より、美人なNを集中的に口説きはじめました。
ふわふわした印象のNは、「チョロい」と思われたのかもしれません。
男性たちは「楽しいところ行こうよ」「楽しいことしようよ」と、下心丸見えの台詞を言われ、困っていたN。
ですが、天然のNにとっては「楽しいこと」がなにを意味するのか、いまいちピンとこなかったようで……。
とても無垢に、「楽しいところってどこなんですか~?」と聞き返したのです。
男性たちは、一瞬戸惑った様子を見せました。
しかし、すぐに「楽しいところは楽しいところだよ、付いてくれば分かるよ」と、たくましく食いついてきます。
するとNは「えっ? 遊園地とかですか?」と、子どものようにワクワクした様子で、また聞き返すのです。
私は途中から楽しんでその様子を見ていましたが、Nの天然っぷりに男性たちはタジタジ。
少しずつ口をつむぎはじめて、そそくさとどこかへ行ってしまいました。
Nは最後まで分かっていなかった様子。
「楽しいところってどこだったんだろう……ちょっと行きたかったな……」
「楽しいところ」を遊園地のようなアミューズメント施設だと、想像していたようです。
美人で天然な私の友人のエピソード2.本物天然美人とエセ天然美人の邂逅
そんなNと一緒に、男女混合の飲み会に参加をしたことがありました。
そのなかに1人、かなりクセの強い女性が。
彼女は異性に対するボディタッチが激しく可愛い子ぶる、いわゆる「天然ぶるブリッ子」で、女性から嫌われるタイプでした。
飲み会が開始した早々に、彼女はとなりに座っていた男性にべったりくっ付いたり、萌え声で、「キャハキャハ」笑ったりと自由奔放。
その光景に、引いている参加者も多かったのです。
しかし、天然のNは「あの子声がすごく可愛くて、元気な子だねぇ」と、ニコニコしてまったく意にとめぬ様子。
本物の天然美人の余裕すら感じさせます。
時間が進むと、美人なNの周りには男性たちがどんどん近づいてきました。
最初は男性たちをハベらせていたブリッ子女性でしたが、本物の美人の前に成す術もありません。
彼女はNの存在のせいで、自分が目立たなくなることにヤキモキしたのか、突然意外な行動に出ました。
彼女は目の前のカクテルの入ったグラスを倒し、「きゃぁ!」とわざとらしい悲鳴をあげたのです。
ですが、私は見ていたのです。彼女がわざとグラスを倒す様を……。
さすがに「オイオイ」と思いましたが、しばらく様子を見続けることに。
彼女が倒したグラスに入っていたカクテルが、テーブルに飛散。
幸い携帯電話などにはかかっていませんでしたが、卓上はべちゃべちゃに。
ワタワタした演技をしている彼女の代わりに、誰かがオシボリを頼みました。
ですが、当の本人は悪びれる素振りもなく、その人にお礼を言うわけでもなく、「やだぁ~! 私天然でぇ~!」と言い放ったのです。
美人で天然な私の友人のエピソード3.エセ天然美人をバッサリ斬る!
私を含めて数人カチンときた参加者が、さすがに物を申そうと思って、口を開けようとした瞬間です。
今まで不安そうにその光景を見ていたNが、まるで彼女を優しく諭すようにこう言いました。
「○○さん、そういうのは天然とか天然じゃないとかじゃなくて、ちゃんと謝らないといけないんだよ」
「店員さんがせっかくつくってくれたごはんが、食べられなくなっちゃったんだから、店員さんにはちゃんとごめんなさいしようね」
たまに空気が読めないNの、的を射ているのにどこかズレているその天然発言に、場は一瞬凍りつきました。
しかし、誰かが耐え切れずに噴き出すと、途端に「Nちゃん面白い!」「Nちゃんいいよー!」と大盛りあがり。
当の本人はどうして場が凍ったのかも、みんなが笑っているのかも気付きません。
そのキョトンとしたNの顔がまた美人なので、ブリッ子の彼女は悔しさと恥ずかしさからか、急に塩らしくなってしまいました。
自分が嫉妬して、マウンティングしたい相手にそんなことを言われてしまったら、立つ瀬がないのも当然です。
「何事も『本物』には勝てない」というエピソードでしたね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Nは見た目はとても美人で、家事もできて、人付き合いもいいという、一見完璧そうに見える女性です。
しかし、天然で抜けていたりするところがまた人間らしくて魅力的で、彼女がモテる由縁となっています。
外見の美しさだけでは計れない魅力がある、一緒にいて飽きない大切な友人の1人です。