年齢:29歳
性別:男性
職業:クラウドワーカー
高校入学時より体に変調をきたし、19歳の頃通院にてうつ病が発覚。
暫くはニート生活を送っていたものの、24の頃唐突に親に実家を追い出され一人暮らしに。
クラウドワークスで小金を稼ぎながら今でも一人暮らしを継続中。
ライフスタイル:病状故生活リズムはバラバラなものの、出来る限り身の周りは清潔に保ちつつ、
自由時間には音楽鑑賞、ゲーム、新たなコーデの作成などを主に行っている。
うつ病のときの一人暮らし生活で辛かったこと1.すぐに相談できる相手がいなかった
私は20歳から正社員として、ある企業に就職をし、働くことになりました。
それと同時に、実家からだと通勤時間が長くなってしまうため、人生ではじめての一人暮らしをすることにしました。
はじめて親から離れて生活することに不安もありましたが、自分が好きなことを好きなときにできるし、社会経験ができると思いとても前向きにとらえていました。
仕事がはじまると、今まで自分が知らなかったことを知れたり、行ったところがないところに先輩や上司に連れてっていってもらったりと、どんどん自分の知らない世界が知れて楽しい毎日でした。
でもそれは長くは続きませんでした。
あくまでも私が新人としてあつかわれていたのは3ヶ月間でした。
それ以降は、ほかの先輩たちと同じ仕事内容をこなさないと、ひどく上司から怒られるようになりました。
負けず嫌いの私はどれだけ怒られても一生懸命に仕事にはげみました。
上司からの指導はどんどんきびしくなる一方で、ある日突然「仕事を辞めろ」と言われたり、「なにもするな」と仕事をさせてもらいなくなりました。
「私のせいでほかの先輩たちの仕事がふえ、負担がふえていくところを見なさい」と言われました。
私はお世話になっている先輩たちが、苦しんでいる姿を見るのが本当に辛かったです。
もちろん仲良くしてくれていた先輩たちも、私のことをけぎらいするようになり、どんどん離れていってしまいました。
気づいたら私は一人で仕事をしているようになり、誰とも話さず仕事をして帰ることもありました。
もちろん上司や先輩からの視線が痛く、居心地がどんどん悪くなっていきました。
私はしだいに「仕事を辞めたい」と思うようになり、同期に相談をしました。
上司や先輩に言われたことをお酒の場で話し、ストレスを発散して家に帰りました。
次の日、私がびっくりしたことが起きました。
それは、私の同期が飲み会の席で話した職場の不満もすべて私の上司に伝えたのです。
上司に嫌味を言われ、すべての人を信じられなくなってしまい、誰にも自分の本当の気持ちを言えなくなってしまいました。
どんどん追い詰められた私はついに辞めたいというよりも「この世から消えたい」と思うようになりました。
心配をかけたくなかったので、親には一度も仕事の不満を伝えたことがなかったですが、さすがに両親も私の異変に気付き、精神病院に連れて行かれ、「うつ病」だと診断されました。
病状が診断されたからといって、まわりに言うことはありませんでした。
なにを言われるかわからなかったので、怖くて誰にも伝えることができませんでした。
夜家で一人でいるときは本当に辛く、この世で私は一人ぼっちだと思い続ける生活をしていました。
食事も取ることができず、ただ出勤時間のために起床し、仕事をし、怒られ、家に帰って寝るという生活を半年間続けました。
体重は4キロやせ、久しぶりに会う友人に本当に心配されるほどやせ細って顔もこけていました。
実家であれば、その日に起こったことを両親に話したり、自分だけの意見ではなく、ほかの人の意見も聞いて、もっと前向きに物事を考えられることができたかもしれません。
たった一人で問題をかかえることが私にとってはキャパオーバーでした。
一人で考えれば考えるほど、物事を悪い方向にしか考えられないようになってしまっていました。
うつ病のときの一人暮らし生活で辛かったこと2.なにかあってもすぐに気づいてもらえない
うつ病だと思っても、仕事をやめられなかった理由は、辞めることさえ怖かったからです。
いつまでも、どこまでも上司が私のことを追ってくるように思えて、逃げ場のない人生でした。
仕事に行くときも泣きながら行くことがふえ、ふつうであれば15分で行けるところを、なかなか足が前に進まなくて1時間以上かけてでないと、出勤できないときもありました。
寝不足と食欲不足でついに精神的におかしくなってしまい、ついに家で倒れてしまいました。
気づいたらもう出勤時間がすぎていて、10件以上の着信が会社からありました。
会社に電話して、寝坊してしまったと伝えてすぐに会社に向かいました。
もう歩けなくなるまでフラフラになってしまった私はついに、仕事ができないと上司に判断され、家に帰らされました。
仕事ができないと判断されるまでになってしまったことが、そうとうショックだった私はその日一日中泣いていました。
すると、呼吸が苦しくなってしまい、過呼吸になりました。
過呼吸になってことがこのときがはじめてで、恐怖しかありませんでした。
助けを呼びたくても、携帯まで歩くこともできなく、ただただ呼吸を整えようと必死になっていました。
2時間ほどが経過し、意識がもうろうをしているなか、やっと携帯に手が届き、母親に電話かけ、気づいたら救急車で運ばれていました。
ひどい脱水症状と栄養失調で入院をすることになってしまいました。
ついに両親が会社に電話をし、事情を説明してくれて私は1週間お休みをいただくことになりました。
両親はなぜこんなことになるまで、だまっていたのかとひどく怒りました。
私はただただ信頼できる人がいないと思い込んでしまっていたのです。
一人暮らしをしていると、自分では体の変化にすぐ気づけず、おおごとになってしまうことを知りました。
事前に周りの人に助けを求める大切さを痛感しました。
まとめ
一人暮らしをすることで、自立しようとする力もつきますし、親のありがたみがより実感できるので社会勉強としては、経験してよかったと思っています。
ただ、一人でため込まず、自分だけの力で生きていこうと思わず、まわりに頼れるときは頼ることが大切だと思いました。