チビデブハゲの3拍子揃って辛かったエピソード3編

ハゲている男性

40歳男性。会社員。彼女なし。

 

県内の私立大学を卒業し、明るい未来に向かって、生きていくつもりだった。

しかし、チビデブハゲの3拍子が揃っていたため、まわりから小馬鹿にされる日々に嫌気がさし、恐怖から、異性と話しをすることができない状態に。

 

 

チビ、デブ、ハゲで辛かったエピソード1.チビデブハゲ序章

太っている男性

 

身長162cm、体重78キロ、「Sさんだぞ!」でおなじみ某お笑いタレントSさんと、ウリふたつのハゲ方をしています。

いわゆる、O字型と言われるハゲの種類です。

 

これは20代後半になるまで、身長が低いこと以外は強く意識していませんでしたが、自分の頭のハゲを本格的に認識してきたのは30代前半。

今でも朝起きて、日に日に前髪の毛根があがっている恐怖におびやかされながら、恐る恐ると鏡をのぞいています。

 

30代前半にして、未婚だった私。

「このままでは、一生結婚できないかも」と、不安で夜も眠れない日があったことを今でも覚えています。

 

そして、年を重ねるごとに、代謝の落ちていく体はついに、162cmに対して体重78キロにまで増加。

これで、テレビで見て笑っていた「チビ、デブ、ハゲ」がまさか、わが身に降りかかるとは、夢にも思っていませんでした。

 

チビ、デブ、ハゲで辛かったエピソード2.チビデブハゲ事件

ニット帽

 

そんな私でも一つ趣味といえるものがありました。

それは、ファッション。

昔から休みの日になると、古着デニムのなどが好きで、古着屋さんやアパレルショップをまわって、ショッピングをすることが好きでした。

 

事件が起きた当時36歳、その日も休みの日で寒い冬の日だったので、ニット帽が欲しくて、帽子屋さんに入ったときの話。

店内を見て回って、ちょうど自分の好きなベージュ色のニット帽を発見。

しばらく眺めていると、店員さんらしき人が近よってきて、声をかけてきました。

 

「良かったら、被って試してみてください!」

私は店員さんについて回られるのは、あまり好きではありません。

ですが、いかんせん気に入った帽子だったので、軽くうなずいて試着をすることにしたのです。

 

被ってみると、意外や意外。

自分の頭の形に合っていたのか思っていた以上に、「似合っているな」と思ったのです。

 

そして、その帽子にはネイビー色もあったので、「こっちも試してみていいですか?」と聞きました。

すると店員さんが「はい、どうぞ」と答えてくれたので、ネイビー色をかぶろうと試着していたベージュ色の帽子にふと目をやると……。

そこには、あり得ないくらい自分の髪の毛らしき毛がこびりついていたのです!

 

「うわっ!」目前で見ていた店員さんも、思わず声が出てしまったのか、ひどく汚いものを見るかのように、その帽子を床にスッと落としました。

私は、もう顔が真っ赤になり、その場にとどまっていられなくなり、そのお店から走って逃走。

 

それ以来、そのお店の周辺にはなるべく近寄らないようにしていますが、完全にハゲのトラウマになってしまいました。

 

 

チビ、デブ、ハゲで辛かったエピソード3.チビデブハゲ異性

中学校の教室

 

これまでお話したので、ほとんどが30代以降になってからのこと。

このお話は、10代中学生のころの異性との苦い記憶です。

 

私は小学生のころから、クラスで整列をするときは決まって、最前列か前のほうにいました。

両親も背が低かったので、あまり気にしてはいなかった私。

 

周りの大人からも「君は遅咲きだから、まだまだこれから大きくなるんじゃないか?」なんて言われていたものです。

(今になって考えてみると、あの背が低い両親から、高身長の子どもが産まれてくるはずはないのですが……)

 

小学生ともなると、やはりクラスにはアイドル的存在の可愛い子がいたりするものですよね。

私のクラスにも、目がパッチリして、髪の毛がスラーっと長くて、可愛い女の子Cさんがいました。

 

私はあまり話したことはなく、そんなに接点もありません。

ですが、いつも友だちと話しているときや、笑っている素敵な笑顔にやられてしまい、私は完全に片思いをしてしまいました。

 

しかし、話しかける勇気なんてあるわけがありません。

いつも、自分の家に置いてある誰にも見せない自由帳に、その子の似顔絵を書いたり、気持ちをつづって、日に日に気持ちを膨らませる日々。

 

それからしばらく経ってある日、朝学校についてランドセルから教科書を出していると、手が滑って何冊か床に落としてしまいました。

拾おうとすると、そこにはいつも家から持ち出すはずのない自由帳があったのです。

 

「あれ? なんでだろう」と、焦って拾おうとしたそのとき。

横から手がサッと出てきて、自由帳を取られてしまいました。

 

それも、よりによってクラスでも気が強く、友だちをよく冷やかしたりする、クラスメートA君だったのです。

すぐなかを見られて、私が取りあげようとするも奪えず、その好きな女の子へつづった気持ちも大声で読まれてしまいました。

 

A君「○はCちゃんが大好きです! だってさ~」「チビのくせに生意気なんだよ~!」「似顔絵、気持ちワリィよ~!」

その場にはCちゃんもいて、女の子同士でくすくすと笑っていました。

 

それからというもの、私は異性とまったく話しをするのが恐怖となり、これまで女性と一度もお付き合いをしたことはありません。

 

まとめ

結局、これまでの私の経験は、ほんとうに周りから小馬鹿にされ、冷やかされる毎日です。

ですから、芸人さんを見てると、「自分のコンプレックスを武器にして、自らそれを口に出して笑いを取るというのはすごいことだなぁ」と思っています。

それに、自分にはできないけど、本当に勇気をもらう存在です。

 

チビもハゲも遺伝ですから、せめて、「デブだけでも解消していきたいな」と思っています。