お母さんを好きすぎる。好きすぎエピソード2つ

仲がいい母と娘

幼いころから、お母さん大好きな娘でした。

27歳になった今でも、お母さん大好きで、周囲から異様な目で見られることがたびたびありましたが、そんな目もお構いなしに、私は母が大好き。

 

結婚を機に、母との気持ちのバランスの違いを感じ、自分の考えを改める機会も……。

しかし、それでも母が大好きな気持ちに変化はありません。

 

 

お母さんが好きすぎるエピソード1.母と彼氏と3人でデート

仲がいいカップル

 

私は幼いころからお母さんっ子で、27歳になった今でも大好きです。

周囲から少しひかれてしまうほど、お母さんが大好き。

 

周囲からは、私たち親子の関係を「友だちのようだね」と言われています。

お母さんは、決して子どもに甘くはなく、普通に厳しい人。

 

怒られることもしょっちゅうあり、意見が対立して、喧嘩することもしょっちゅうあります。

一度喧嘩になれば、おたがい手が出るほど激しい喧嘩になりますが、翌日には仲直りして、一緒に手をつないで出かけるのです。

 

手をつないで出かける習慣は、私が幼いころから現在も続いています。

妹が一人いるのですが、妹はそんな私たちを冷めた目で見ているようです。

 

高校生で思春期の時期も、父とは距離ができたのですが、相変わらず母とは仲よし。

友人から、親と手をつないで歩くことを馬鹿にされても、ずっと変わらずの関係でした。

 

大人になってからは、一緒にショッピングへ行って、お揃いの洋服やアクセサリーを買ったりしています。

私がシンプルな服装好み、母と趣味が似ていることもあり、洋服は一緒に共有したりしていますね。

 

さすがに、お揃いの服を着て一緒に出かけることには、おたがい抵抗はあります。

ですが、デニムや服の色を揃えたりして、ペアファッションを楽しむことはしょっちゅうです。

 

「女の子が生まれたら、ずっとこういうことをしたかった」と言っていた母。

私も母とは友だちのような関係だったので、母とのデートを楽しんでいました。

同時に、母が楽しそうにしてくれている姿を見ることが、嬉しかったのです。

 

彼氏ができて、彼氏とデートをするときも、ときどき母がついてきて、3人でデートをすることも。

母ははじめ、「私たちのデートを邪魔したくないし、客観的に見て、親が着いてくるデートは異様じゃない?」と断っていたのです。

 

しかし、真剣なおつきあいの彼氏とは、将来結婚することも視野に入れて、母と仲よくなってもらいたかった私。

ですので、3人でデートするほうが、2人きりのデートよりも楽しかったのです。

 

私が母と仲が良すぎることにひいて、交際が終わってしまった彼氏もいます。

しかし、それでも、母のことをとても気に入ってくれた彼氏がいて、その彼氏と結婚することになりました。

 

母はもともと話術が上手で、私の友人も「母が面白くて、好き」だと言ってくれます。

現在の夫である彼氏も、母のそんな魅力に「惹かれた」と言ってくれたのです。

 

母のことを褒めてもらうことは、私にとって、自分のことを褒められるよりも嬉しいことでした。

 

 

お母さんが好きすぎるエピソード2.自立のときの葛藤

考える女性

 

私の結婚を期に、夫の勤務地の関係もあり、母と別々に、暮らさなければいけないことになりました。

私は、幼いころから27歳になった今でも、ときどき母が死んでしまう夢を見て、泣きながら起きることがあります。

 

そんなことも知っていて、ここまで母のことが好きな私を理解してくれていた夫。

「極力、母が住む実家へのアクセスがいい立地に新居を構えよう」と提案してくれました。

しかし、どうしても私は、母と離れることが嫌だったのです。

 

父は今でも現役で仕事が忙しく、妹も大学で一人暮らしをしていて、母はいつも家に一人でいます。

「もし、だれもいない間に、母になにかあったらどうしよう」と必要以上に、心配になってしまうのです。

 

母が好きすぎて心配性の私は、「どうしても一緒に暮らしたい。同居はどうか?」と提案。

母は、「住み慣れた家を離れたくはないし、私も嫁に出たのだから、少しは自立したほうがいい」と言われてしまいました。

 

夫も母と同じ考えで、父はこう言います。

「母のことを心配する気持ちはわかるが、持病もなく、今は元気にいてくれているんだから、そこまで心配しなくても」と。

 

そのときははじめて、母と私の間に温度差を感じたのです。

私はこんなに母のことが大好きで、母を一人にさせてしまうことをとても心配しているのに、母は私に「少し親離れをしたほうがいい」と言いました。

 

私自身、親離れをして、自立しているつもりです。

決して母は過保護ではないし、進学も就職も、仕事で悩みことがあったときも、母に相談することはあっても、なんでも最終的には一人で決定。

なので、私は「自立している」と思っていました。

 

ただ、母が好きで、「ほかの親子よりも、少し仲よしなくらい」だという認識でいた私。

なので、母から「自立して」と言われて、とてもショックを受けたのです。

 

母との住居問題があってから、少し母と距離ができてしまいました。

現在は夫が私の気持ちをくんで、実家から片道電車で1時間ほどの距離に賃貸マンションを借りてくれたので、そこに夫と二人で住んでいます。

 

母は、毎日私の新生活を気遣ってメールをくれるのですが、気持ち的にあの一件以来、どこかモヤモヤしたものを感じている私。

夫や母が言うことは正論で、理解できます。

しかし、どうしても母が好きすぎて、「母を心配する気持ち=自立ができていない」と受け取られてしまったことに、納得がいかなかったのです。

 

しかし、母と別々に住んでしばらくしてから、そんなモヤモヤした気持ちも、いつの間にか消えていきました。

「少し、親離れできたのかな~」と感じています。

 

私のモヤモヤが消えてからは、母とは仲直り。

主人が仕事中の日中、私は毎日のように実家に帰って、母とおしゃべりを楽しんだり、お買い物を楽しんだりしています。

 

休日は夫も参加して、私の実家で団らん生活。

夫の実家の義理の母との、仲も良好です。

「母」という存在自体を大切に思う姿勢を、母が教えてくれたおかげだと思っています。

 

まとめ

結婚を機に、母とはつかず離れずの距離だと思っていますが、周囲からみれば、私たち親子は、ベタベタの仲よし親子だそうです。

今でもときどき母がいなくなる夢を見たりするので、母がいなくなることへの恐怖感が強いのだと思います。

 

母のことを大切に思う気持ちは変わりませんが、でも、「母には母の人生、私には私の人生がある」と、割りきれるようになった今日このごろ。

母のことが好きすぎて、親離れができていなかった私を優しく突き放してくれた母に感謝しています。