私と夫と、夫の親族たちとの波乱の大騒動エピソード7編

波乱

夫と結婚して21年目の主婦。夫と暮らすことで、いろんな体験をする。夫側の家族の不幸に動揺しながらも、それでも懸命に生きる親戚たちへの尊敬の念を感じる。生きるということは、たくさんの悲しみ、苦しみを味わうものだと思い知る。

 

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード1.夫との生活と義姉

仕事

 

私の夫は仕事熱心で、どんな仕事にも真面目に取り組む人です。

私と結婚したときに、今までやっていた仕事を辞め、新しい仕事をはじめました。

 

それは、昼間の仕事ではなく、夜間の仕事でした。

昼間に工場でつくられたおでんを、夜間に配送する仕事です。

 

なん度か仕事について行ったことがありますが、重い箱をいくつも背中に積みながら、配達をするのは大変な仕事です。

多いときは、一晩で400キロも走ります。

 

夜間の運転は危険で、なん度ももらい事故を起こしたりして、冬になると腰の痛みがひどくなると言ってました。

昼夜逆転の仕事をしていましたから、昼間寝ている夫を起こさないように、注意を払わなくてはなりませんでした。

 

その仕事をはじめたころ、夫のお姉さんが急に家からいなくなったんです。

私には具体的なことは、教えてくれませんでした。

 

夫にたずねると、「引っ越しをした」と、言うのみでした。

それ以上突っ込んで聞けず、子育ても忙しかったため、お義姉さんのことは話題にならなかったのです。

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード2.お義姉さんが駆け落ちをした

駆け落ち

 

そして3年たったころ、お義姉さんから連絡が入ったのです。

場所は、以前住んでいた所から、相当遠い場所でした。

 

お義姉さんは不倫をし、家族を残して駆け落ちしていたのです。

相手のかたもまた、家族を残したままでした。

 

とても優しく気配りもでき、家族にもしたわれ、奉仕活動にもよく参加していたお義姉さん。

到底、信じられるものではありませんでした。

 

しかし、事実だったのです。

居場所があかるみにされ、お義姉さんが我が家にも、相手のかたと一緒に来られました。

 

私は、正直複雑。

その間のお義姉さんの気持ちなど、知るよしもなく。

 

残された旦那さんや、子どもたちの気持ちを考えると、生理的にも受け付けることができませんでした。

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード3.元旦那からの復讐劇

裁判

 

お義姉さんが帰ってきたことで、元旦那さんからの復讐がはじまりました。

離婚はもちろんのこと、裁判に訴えてきたんです。

 

当時、私たちが住んでいた家は、お義姉さんの名義でした。

夫は、友人に連帯保証人にされた過去から、家を持つことができなかったんです。

 

まさか、その家を奪い取ろうとしたのです。

私は結婚していくらもたってなく、その家を奪われたら行く場所がありません。

 

夫の苦悩もはじまりました。

予想を超えた展開に、私も心身ともに疲れ果てていました。

 

名義はお義姉さんでも、税金などは我が家が支払っていたので、どうにか家を奪われずにすんだんです。

裁判のため、昼間寝る時間を削っていたため、夫はストレスで皮膚アレルギーになってしまいました。

 

私もその様子を見ながら、おどおどするしかなく、なんの手助けもできませんでした。

 

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード4.夫が職を失う

失業

 

ですが、まだ完全解決ではありませんでした。

元旦那さんの弟さんと、一緒に入社したおでんの会社では、弟さんから夫へのいじめが待っていました。

 

会社を追われ、自分の車を買って配送していたのですが、その車を売らなければ給料を渡さないと言われたのです。

喧嘩をして訴えたようですが、お義姉さんのことが原因で、会社も辞めるしかありませんでした。

 

幼い子どもがいるというのに、職を失った夫は、机にうつぶせになり泣いていました。

夫と私たちは、お義姉さんの犠牲になったのです。

 

こんなことが起こるとは、想像すらできませんでした。

怒りをぶつける相手はいても、なにも言うことのできない悔しさ。

 

夫を慰めることもできない、私でした。

夫は、運転が上手なので、タクシーの運転手をやることになりました。

 

しかし、給料も低く長くは続けられなかったのです。

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード5.ペンキ塗りの仕事を開始

ぺんき

 

お義姉さんは、駆け落ちしている間に、ペンキ塗りの仕事をしていました。

相手のかたとは内縁関係にありますが、ふたりでお店を借りて3年仕事をしていました。

 

ある日、夫に技術を教えたいと申し出てくれたんです。

昼間だけ働ける、ペンキ塗りで働くことに決めたのです。

 

お義姉さんの住んでいる場所に引っ越しを決心し、私と子どもたちも一緒に行くことになりました。

それがまた、新たな不幸のはじまりとは、予想していませんでした。

 

お店をかまえて、ペンキを販売し工事も請けおう仕事なので、朝早くからお店に出なければなりません。

子どもの面倒を見ながら、一日中お客さんが来れば応対し、ご飯もつくります。

 

慣れない仕事に、夫は疲弊していましたから、私の不手際やすれ違いなどに敏感に反応し、怒鳴ることが多くなりました。

私は私で、お店と家を往復するだけの暮らしで、友人をつくることもできずに孤立していきました。

 

お客さんからの不払いもたまり、夫はストレスを常に抱えていて、いつ爆発するかわからない状態だったんです。

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード6.夫と別居へ

別居

 

すぐとなりにお義姉さんの住まいがあり、ある日、お義姉さんから衝撃な言葉を聞きました。

「女の子は、強姦されないように気を付けなさい」と、言うのです。

 

まだ幼稚園、小学校一年生ですよ。

これ、内縁の夫のことなのです。

 

仕事をはじめて3か月で、すでに私は心身ともに限界に達していました。

もともと、鬱の素質を持っていて、不眠がなん年も続いてた私は精神科を受診しました。

 

薬を処方してもらって、はじめてぐっすり眠ることができたんです。

しかし、夫にとっては仕事に行けず、家でなまけているとしか見えなかったようです。

 

3年半がんばりました。

しかし、途中で実家に帰り離婚も考えました。

 

でも、経済的に自立できない私は、別居という選択に。

夫もまた、家庭生活と仕事の重圧で苦しんでいました。

 

別れたその日は、心からほっとしました。

酒癖の悪かった、夫からの攻撃を受けなくてもすむからです。

 

私と夫と、夫の親族たちとの波乱エピソード7.夫の兄が亡くなる

死ぬ

 

お義母さんには、別居していることをしばらく、知らせることができずにいました。

夫のお兄さんは、その次の年に、自ら命を絶ち亡くなりました。

 

お兄さんの境遇を思うと、泣けて仕方がありませんでした。

その2年後には、すぐ上のお兄さんも他界します。

 

そして、同じ年に一番上のお姉さんも、相次いで亡くなりました。

いつまでも続く不幸に、私はぼうぜんとするしか、ありませんでした。

 

なぜ、こんなにも夫の家系は不幸なのか、3人も自ら命を絶ち亡くなっているというのです。

皆、優しく、いい人たちです。

 

一生懸命、生きています。

私も、似たような運命を持っているため、引き寄せられて結婚したのかもしれません。

 

夫の家族の不幸は、私には衝撃そのものでした。

たくさんの悲しみを抱えながら、それでも生きていかなければならない現実を恨みます。

 

まとめ

夫とは別居状態ですが、離れているために攻撃されることがなく、今はある程度の距離感で良好を保っています。

夫には、かつて虐待を受けてきましたが、家族が不幸だったぶん、幸せに生きてほしいと思います。

 

夫個人の人生が、幸せなものになることを望んでいます。