35歳、男性。現在は東京都内のIT企業に勤務。チャラ男に見えた人物が、実は大企業の専務取締役で、しかも公認会計士の資格を持っていて驚かされる。逆に、堅実そうな人物に思えた内部監査室長が、すぐにプッツンしてしまって、目上の役員に暴言を吐くのを目の当たりにして、人間というのは外見で判断してはならないと実感させられている。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。
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見かけによらないと感じたエピソード1.チャラ男がエリートだった
私は現在、売上高100億円規模のIT企業の経理部で働いています。
昨年、有名な企業が株式を20%保有することになりました。
20%の株式所有ですので、私の会社は持分法適用会社となります。
つまり、子会社ではありませんが、グループ企業という位置づけとなりました。
決算期になると、A社に対して決算内容を報告しなければなりません。
A社の損益計算書のなかに、私の会社の収益金額の20%分を取り込む必要があるためです。
このため、私は相手側の経理部門や統括責任者などと、接する機会が増えていきました。
私の会社からは会議に管理本部長、経理部長、私が出席。
向こうからは、取締役2名と経理部長が出席することになりました。
受付から、到着の内線電話があり、迎えにいきました。
ところが、受付にはノーネクタイで長髪、30歳前後の若い男性がひとりで立っています。
しかも、この男性はシャツの第2ボタンも開けて、胸をはだけていました。
「すいません、私だけ先に来てしまいました」と、恐縮気味に言います。
「チャラい男だな」と思いつつ、一般の平社員かなと思ってしまいました。
それから、ほかの人も来られて、名刺交換をしました。
チャラい男とも名刺交換しました。
肩書を見てびっくり仰天です。
専務取締役、グループ企業統括担当という役職が。
しかも公認会計士と税理士の資格も持っているそう。
「あの、企業の幹部はこういう人物なのか」と驚きました。
会議で話をしていても、理論的にも実務面でもまったくすきもない人でした。
サラリーマン人生において、「人間を外見で判断してはいけない」と、学んだのでした。
見かけによらないと感じたエピソード2.内部監査室長が情緒不安定
昨年、内部監査室長が定年退職をし、新しい室長が外部からきました。
年齢は40代前半で、副社長の大学の後輩にあたる人物。
都市銀行出という経歴の持ち主です。
外見も元銀行員らしく、七三分けにしてあり、地味で真面目という印象。
社長室のとなりに監査役室があり、常に連絡が密に取れるようになっています。
ところが、室長が入社して1ヶ月ほどで、トラブルが発生するようになりました。
室長が会議中にキレてしまい、「ずいぶん、上等な言いかたじゃねえか」とか言うのです。
「俺のどこが間違ってんだよ!」と、怒鳴り散らすこともあったようです。
監査役たちは驚いてしまい、社長や副社長に連日のように、苦情を言うようになりました。
室長が入社してから3ヶ月後、室長をひとり部屋に隔離することとなったのです。
監査役たちは安心した様子でした。
「堅実そうな外見で、華麗な経歴を持っていても、実像を見抜くことはできないのだ」と、気づかされた事件でした。
見かけによらないと感じたエピソード3.真面目そうな女性社員が遊び人
私の会社は、女性社員が全体の30%を占めています。
そのなかでも、営業部門の30歳くらいの女性社員のひとりは、落ち着いた雰囲気を持っています。
簡単には近寄りがたい雰囲気を持っている人でした。
あるとき、別の女性社員と雑談をしているときに、その営業部門の女性社員のことが話題にでたのです。
なんと彼女、海外出張として、取締役とふたりでアメリカに行ったり、営業部長と福岡へ2泊の出張をしているというのです。
ほかにも、飲み会などでお持ち帰りをされることが、なん回もあったとのこと。
堂々と、派手な男性関係を持っているとのことでした。
女性も、見かけによらないと感じたものです。
まとめ
人間というのは、外見の印象とその人の能力というのは、比例しないのだと気がつかされました。
この点は、田舎暮らしのときとは、まったく違うと感じており、自分の認識を変える必要があります。