メシマズが原因で離婚したエピソード4つ

まずい

31歳、独身男性。公務員として9年目ではあるが、残業なし、土日休みのホワイト勤務。趣味は、読書にジム通い。座右の銘は「堅実最高」。短所は「生真面目」。それゆえに真面目に独身街道を爆走中。いつかは憧れる、二人三脚の日々。

 

 

メシマズが原因で離婚したエピソード1.妻との出会いと平穏な日々

幸せ

 

元妻は、大学時代の同級生で、お互いに地方公務員試験の勉強に励んでいました。

気が付けば仲が深まり、交際するにいたりました。

 

そのころは、どちらも下宿で、家を行き来をしていました。

受験生ということもあって、同棲のような甘酸っぱいものではなく、同志としての関係のようでした。

 

したがて、元妻の料理の腕前など、そのころは知るよしもなかったわけです。

無事にふたりとも試験に合格し、同じ県庁に勤め3年がたちました。

 

私の仕事は順調で、元妻と結婚し、元妻は退職を選びました。

働きはじめてから、そのころまでは、ふたりとも仕事に慣れるのに必死でした。

 

たまにふたりで食事をしても、外食ばかりでした。

でも、当然、結婚したら元妻が食事をつくってくれるものと、私は思っておりました。

 

メシマズが原因で離婚したエピソード2.妻との生活開始、外食の日々

外食

 

無事に入籍し、いよいよ結婚生活がはじまりました。

一日目から、さっそくの違和感だったのですが、なぜが昼のお弁当を用意してくれませんでした。

 

用意するのが、当然というわけではないのですが、お弁当があると思っていたのです。

私は、それまでは昼も外食ですませていましたし、元妻もその習慣を知っていました。

 

ですので、気をつかってくれたのかと、思うようにしました。

しかし、帰宅した私を待っていたのは、いつもどおりしっかりと化粧をした元妻でした。

 

当然のように、外食をしました。

今でも覚えています。

 

家の近くのファミリーレストランで、チーズハンバーグを食べました。

もちろん、美味しかったです。

 

そういった日々が続きました。

料理以外の家事は、しっかりとこなす元妻に対して、私はなにも言い出せずにいました。

 

数カ月たったころ、健康診断でコレステロール値異常で再検査の診断を受けました。

外食のせいとは断言できませんが、確実に一役になっているでしょう。

 

そのことを元妻に伝えました。

「ごめんね。私、料理嫌いなの」というのが、元妻の言葉でした。

 

 

メシマズが原因で離婚したエピソード3.違和感を覚える日々と離婚

離婚

 

ささいなことかもしれませんが、これがきっかけで、元妻の節々に違和感を覚えるようになりました。

「私が仕事中、この人は家でなにを食べているのだろう」と、考えるようになりました。

 

そのうちに、料理とは関係のないところに、説明のできないイラだちを覚えるようになってきました。

会話も険悪に、そして、いつの日か会話はなくなり、新婚にもかかわらず、夜の生活もなくなりました。

 

そうした矢先、結婚して1年たつかどうかの時期に離婚を突きつけられました。

協議離婚で穏便にすませたいとのこと、応じない場合は、弁護士に入ってもらうと。

 

そうなると、夜の営みを私が避けるということや、家事の強要などを理由に慰謝料を請求するとのことでした。

この時点で、元妻はすでに弁護士に相談をしているし、そもそも離婚する決意は揺らがない感じでした。

 

結局、財産分与や年金分割で、妻にはかなりの額面をわけることになりました。

慰謝料まで取られては、私には厳しいものがありました。

 

そのため、妥協して離婚届に判を押すことになりました。

 

メシマズが原因で離婚したエピソード4.離婚後の日々

調理

 

こうして、私は晴れてバツイチとなり、結局、元妻の料理の腕前を知ることもありませんでした。

独身男の気楽さを、再び手にすることができました。

 

今では、しっかりカツオで出汁を取ります。

カレーにはインスタントのコーヒーを隠し味に入れるくらいには、料理の腕を磨きました。

 

こうして、いざ自分が料理をするようになって、思うことがあります。

料理が、ある程度できるレベルになるのに、そこまでの努力は必要ではありませんでした。

 

もちろん向き、不向きはあるのでしょう。

それでも、ほんの少し頑張るだけで、家庭料理はつくれるのです。

 

ほんの少しの努力さえ、元妻はしてくれなかったのかと思うと、残念でなりません。

 

まとめ

離婚の原因は、結局「性格の不一致」という部分に入れこまれました。

少なくとも私にとって、そのきっかけは料理でした。

 

たかが料理、されど、料理です。

ほんの、ひとさじの優しさを、お互いに。