「いじめられる方が悪い」と思ったエピソード3つ

いじめられる方

35歳男性。現在は、東京都内のIT企業に勤務。会社のなかで、複数のいじめと思われる現場を目撃しているが、いじめられる側がいじめの原因をつくったと認識している。そして、会社は学校とは違うのだということを、認識させられている。趣味は、ロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

「いじめられるほうが悪い」と思ったエピソード1.部長代理がいじめられている1

いじめ

 

私の会社には、創業当時から在籍している社員がいます。

役職は部長代理ですが、社長の側近的な立場で、どんな人にも対等な言葉づかいをします。

 

そんな人なのですが、ある役員からはいじめを受けており、それが社内でうわさになっていました。

その役員は、大手企業を定年退職してから、社長のツテで入社した人です。

 

部長代理は、当時は「なにしに、ウチにきたの?」など見下した物言いをしてたんです。

役員は、大企業にいたのですから、部長代理よりも確実に大人でした。

 

丁寧な口調で「まず、勉強させてもらってるんですよ」と、笑顔で丁寧に相手してたんです。

しかし、気にはなっていたのでしょう、私のところへやってきて「彼はどういう社員なの?」と、尋ねてきたこともありました。

 

「社長側近なんで、態度が大きいんですよ」と、教えてあげました。

しばらくすると、役員に昇格が決まりました。

 

それから、役員の反撃がはじまったのです。

役員は、監査役に着いていたので、社員たちの業務を監査する権限を持っているのです。

 

監査と称して、部長代理に業務上の資料提出や報告をこと細かに命じていました。

仕事のかたわら、報告書などを作成する時間もなく、適当な書類を提出していたようでした。

 

すると監査役は「キミは、ふだん仕事をやっているのかね」と、一喝したそうです。

となりの会議室にまで、声が響きわたりました。

 

それ以降も、毎月のように監査が実施され、なん度でも資料の再提出を求めたり口頭での報告を要求しています。

立場を利用したいじめとも思いましたが、いじめられる原因をつくったのは彼ですし、誰も同情していません。

 

「いじめられるほうが悪い」と思ったエピソード2.部長代理がいじめられている2

いじめ2

 

私の会社はIT企業ですので、もっとも人員が多いのは開発部門です。

部長代理だけでも、10名近く存在する大所帯。

 

そのなかのひとりであるB部長代理が、私たち管理本部の人間からいじめを受けています。

B部長代理は、30代半ばなのですが、順調に昇進て2年で部長代理に昇格した人です。

 

先輩を追い越しての昇格でしたので、もちろん天狗になっていました。

ヘビースモーカーの彼は、頻繁に喫煙室に行っては、煙草仲間とぺちゃくちゃとお喋りしたり大声で笑ったり。

 

たいてい内容は、会社の誰かをネタにして、その社員をバカにするような話をしていたそうです。

ですから、しだいにB部長代理の悪い噂が流れるようになりました。

 

B部長代理が関わった、大きなプロジェクトも失敗におわったのですが、それを隠していたことも判明しました。

こんな感じの人なので、事業責任という面で責任追及しようという声があったのです。

 

他人の悪口ばかり言い触らしているという点では、厳格に就業規則違反として処分を求めようという声も。

それ以来、喫煙室にB部長代理がいると、「Bさん、事業責任感じなくていいの?」と嫌味を言ったりしています。

 

ほかには、「会社に損失を負わせておいて、よく楽しそうに笑ってられますね」と、皮肉を言うようになりました。

すると、B部長代理は喫煙室に行きにくくなったらしく、自分の座席にずっと座っているようになりました。

 

もちろん、悪口を言われている部門の人には、上司に報告するようにもすすめたんです。

このようにして、B部長代理をいじめましたが、彼に原因がありますので私たちが悪いとは思っていません。

 

 

「いじめられるほうが悪い」と思ったエピソード3.課長がいじめられている

叱咤激励

 

私の会社では、営業部門のE課長が、上司と部下からいじめられています。

E課長が、仕事ができないことが原因です。

 

課長がいないときに、営業部門の若手社員は「あのバカ」と、言っていました。

上司も「バカなやつ」と、場所もわきまえずに言います。

 

ひどいときは、「どうだバカ、受注できそうか?」と、露骨に聞いたりするのです。

どう考えても、パワハラでしょう。

 

しかし、E課長は我慢して「バカって言うのは、止めてくださいよ」と、返事をするのです。

でも部長は、「仕方ないだろ、バカなんだから」と、言います。

 

そのやりとりを聞いている周囲の若手社員も、笑っている始末。

会社は、学校ではありません。

 

給料をもらっているのですから。

 

まとめ

会社では、さまざまないじめが発生します。

しかし、学校と異なりたんなる弱い者いじめとは、性質が異なるケースもあるのです。

 

会社の場合には、社員が法令を遵守したり、仕事で成果をあげなければならない義務があるからです。

この義務を果たせない社員は、いじめを受けても仕方がないのかもしれません。