41歳、事務員、女性。夫と暮らしている。どういうわけか、変なおばさんに会う率が高めで、日常的に変な人に会っている。変なおばさんに巻き込まれて、意味のわからない理不尽な目にあわされることも多々。現在の趣味は、音楽や映画の鑑賞。
見出し
私が実際にあった、変なおばさんのエピソード1.石鹸おばさん
先日、家の近くにある、比較的大きな銭湯に行ったときのことです。
混雑の時間帯はすぎていて、洗い場には人がそれほど多くありませんでした。
とくになにも考えず、物が置かれていない洗い場に、自分の風呂道具を置いて私は体を洗いはじめました。
すると、うしろから「ちょっと!」と、大きな声が聞こえてきたのです。
「なんだろう」と振り返ると、そこにはひとりのおばさんが立っていました。
彼女は、「そこ使ってるんだけど!」と、言ったのです。
しかし、どこにも風呂道具らしいものは見あたりません。
戸惑っていると、彼女は私の前に手を伸ばしたのですが、そこには小指の爪ほどの大きさの白い塊があったのです。
「ほら、石鹸が置いてあるでしょうが。これは私の石鹸だから」と。
石鹸というより、ゴミです。
言い返そうかとも思いましたが、なんだか力が抜けてしまい、素直に場所を移りました。
あんな小さなカケラで、わかるわけがありません。
迫力負けした自分を情けなく思いますが、常識がつうじなさそうな相手に反論しても仕方ありません。
私が実際にあった、変なおばさんのエピソード2.間違い電話おばさん
これは、少し前のことです。
職場にかかってきた電話を取ったところ、中年女性の声がしました。
「○○さんですよね」あきらかに間違い電話だったので、「いいえ、違います」と、答えました。
すると、おばさんがいきなりキレだしてしまったのです。
「違うわけがないでしょう、○○さんの電話番号でしょう」と。
間違い電話がかかってくることは珍しくありませんが、怒りだしたのははじめてでした。
「申しわけないのですが、番号お間違えのようですよ」と言っても、全然聞きません。
「そんなはずない!」と、引き下がらないのです。
こうなると、もうどうにもできません。
おばさんは、ひとしきり悪態をついたかと思ったら、「もういい!」と、電話を切ってしまいました。
ただのかけ間違いだったようで、それきり、そのおばさんからは電話ははいっていません。
間違いだと言っても信じてもらえない場合、いったいなんと言えば良かったのでしょう。
私が実際にあった、変なおばさんのエピソード3.タクシーただ乗りおばさん
私が出会ったなかでも、最強に謎だった変なおばさんが、タクシーただ乗りおばさんです。
もう10年以上がすぎましたが、いまだに納得がいかないできごとです。
それは、ある冬。
仕事で急いでいて、バスではなく自腹でタクシーを利用しました。
目的地までは、約20分。
走り出して数分で信号が赤に変わり、タクシーが停止しました。
すると急にタクシーのドアが開き、「このタクシーはどこまで行くの?」と、派手な化粧をしたおばさんが乗り込んできたのです。
なにを思ったか、運転手はおばさんに目的地をつげました。
おばさんは、「ちょうど良かった、途中までだから乗せてってちょうだい!」と、言いだしたのです。
あまりのことに絶句していると、運転手が衝撃的な言葉を発しました。
「ああ、今日は寒いし、乗っていけばいいよ」と。
人間って、本当に驚くとなにも言えなくなるんですね。
おばさんは、しきりに話しかけてきましたが、私はすべてスルー。
自分の目的地に着くと、おばさんは「ああ、助かった助かった」と、タクシーを降りていったのです。
タクシー代を出すわけでもなく、タダ乗りです。
おばさんも変ですが、運転手も変です。
タクシー会社に連絡したのは言うまでもありませんが、「すみません」で、終了でした。
あのおばさん、いつもあんなことをしているのでしょうか。
私が実際にあった、変なおばさんのエピソード4.暴力おばさん
これは、以前同じ職場で働いていた人です。
けして悪い人ではないと、思っています。
でも、距離感がおかしくて、日ごろから非常に近いのです。
そして面白かったり、嫌だったりすると、いちいちバシバシと叩いてきました。
なにがつらいって、それが非常に痛いということ。
フロア中に、音が響き渡るほどだったのです。
おばさんの感情が高まると、叩きたくなるという図式のようでした。
あまりの頻度に、なんと私の右腕が赤く腫れあがってしまったほど。
50をすぎていたのですが、あかるくて、きゃぴきゃぴして、少女のような人でした。
しかし、感情の高まりを暴力であらわされても、こちらは迷惑なだけです。
私が実際にあった、変なおばさんのエピソード5.放心状態おばさん
毎日のように行く、ドラッグストアにも変なおばさんがいます。
それは、毎朝レジにいるおばさん。
見た目は普通なのですが、ときどき放心状態になるのです。
お客さんを対応していないときに、心ここにあらずになるなら別にかまいません。
しかし、おばさんが放心状態になるのは、レジを打っていたり、話をしている最中なんです。
ふと固まったかと思うと、そのまましばらく動かなくなります。
そして、だいぶ時間がたってから、いきなり動き出す。
はやい時間なので、もしかしたら眠いだけかもしれません。
でも、それにしたって毎朝はひどいと思います。
朝は忙しいので、できればレジがおわるまでは、意識を保っていてほしいのですが。
あんな状態でク、レームがこないものなのか不思議で仕方がありません。
まとめ
年に数回、予想外の行動を取るおばさんに出くわしている気がします。
たいてい、その勢いに負けてしまい、なにもできません。
世のなかに、いったいどれだけの変なおばさんがいるのでしょうか。
なるべくなら、会わずにすごしたいと、心底思っています。