息子がいじめを受け転校したエピソード4編

引越し

50歳。女性。心理カウンセラー。離婚、死別経験あり。バツ2。三人の息子のシングルマザー。不登校やいじめ、発達障害、メンタル疾患、アルコール依存、家族の自害など波乱万丈な経験をへて心理カウンセラーになりました。

 

 

息子がいじめを受け転校したエピソード1.息子がいじめにあっていたと知るまで

引きこもり

 

私の長男は、中学時代でいじめにあいました。

その中学は、昔から荒れていることで有名な、市内でもワースト3に入る中学です。

 

長男が小学校高学年のころは、進学する中学は市内であれば選べるようになっていました。

不良のいない、校風の良い中学が徒歩圏内にあったので、私はそこをすすめました。

 

しかし、本人が「同級生が区域内の中学に入るから、俺もそうしたい」と、言ったのです。

私は、仕方なく同意しました。

 

入学からしばらくの間は、元気に通っていたのですが、二学期に入ってから休むことが多くなったんです。

登校したり、しなかったりを繰り返し、二年になってからはほとんど登校しなくなりました。

 

よく、お腹が痛いと休んでいたので、病院に行ったこともありました。

先生は、「胃腸炎だろう」とのこと。

 

二回ほど入院もしました。

そのときは、いじめのことは知らずに、ただ学校が合わないのかと思っていたんです。

 

しかし、単なるストレスではありませんでした。

体育は2クラス合同で授業を行うのですが、同学年の生徒に、パイプイスや拳でお腹をなん回も殴られていたのでした。

 

息子がいじめを受け転校したエピソード2.いじめを知ってからの学校の対応

担任

 

殴られていたことが、胃腸の炎症と内出血の原因とわかり、私はすぐに担任の先生に連絡をしました。

自宅に来てもらい、事実を話したんです。

 

担任の先生は「直接、本人に聞いてみます」と、言って帰って行きました。

息子も、先生には事実を話したそうですが、なぜかその事実は隠ぺいされたのです。

 

ただのケンカとしてしか、受け止めてはもらえませんでした。

体育担当の先生の目の前で、殴られることもあったそうですが、先生も学校側も見ないフリだったそうです。

 

 

息子がいじめを受け転校したエピソード3.その後の長男の様子と行動

成績

 

長男は、学校に行くのは恐いものの、高校進学のために学校へ行くことにしました。

なにより、勉強が遅れることが嫌だったんです。

 

勇気を振り絞って、朝起きてしたくをするのですが、震えていました。

その理由は、同じマンションの一階に、サッカー部の生徒が住んでいて、たまり場になっていたからです。

 

サッカー部の生徒がいないことを確認し、登校しました。

「どこかで、鉢合わせしたらどうしようか」と、不安で引き返してくることも多々ありました。

 

私自身が、その生徒の親に直接話しに行くことも検討したんです。

でも、長男は「いじめが悪化するからやめて」と。

 

ほかの中学へ転校は可能でしたが、長男はそれは拒否していました。

しかし、やはりなかなか登校は続かなく、不登校が続きました。

 

成績は、入学した当初はかなり良い成績でしたが、不登校になってからは下がる一方。

5教科で200点にも満たず、公立は無理だろうと半ばあきらめていました。

 

また、日数的にも足りない状態でした。

 

息子がいじめを受け転校したエピソード4.中学三年の二学期に転校

卒業

 

そのような、どうにもならない状態は、三年の一学期末まで続きました。

転機が訪れたのは、三年の夏休みです。

 

当時、親切にしていただいていた知人から、引越しをすすめめられたんです。

その人の紹介で、アパートも探してもらい、夏休み中に引っ越しをしました。

 

周りには、引越し先もすべてふせたままにしました。

転校後は、元気に通学できるようになり、勉強の遅れもどうにか取り戻せたんです。

 

おかげで、どうにか公立高校に合格することができました。

また、わずか半年の学校生活でしたが、同級生の皆が仲良くしてくれて、元気で活発な長男に戻りました。

 

卒業式で名前が呼ばれて、階段を登って壇上に立つ長男の姿を見て私は感動。

卒業時に、同級生や担任の先生に書いてもらった色紙を、卒業式後に見せてくれました。

 

そこには、担任の先生から「自信を持って歩んで下さい」と、書かれていました。

 

まとめ

前の中学については、引っ越しと転校後に市内の教育委員会に連絡をしました。

いじめの経緯と、学校側の対応について報告したんです。