26歳女性。
社会人経験を経て、現在無職。
たくさん時間があるなかで、趣味を通して、さまざまな職種の人と交流を深めています。
交流するなかで、人生の目標や教訓を学ぶ。
過度の男性恐怖症であったが、交流するうちにそれも次第になくなり、第二の人生のスタート地点を模索中。
見出し
金持ちニートのエピソード1.ニートなのに、高級品を身につけている
「ニート」と聞くと、普通は「お金を持っていない」というイメージがつきまといます。
「ニートは働いていないので、収入もない」、そう考えるのはごく自然のこと。
しかし、世のなかには働かずして好きなものを買い、好きなものを食べているニートもいるのです。
私がそのニートと知り合ったのは、自分の趣味がきっかけでした。
趣味を通じて仲よくなった私たちは、現実世界で会うことに決め、私は待ち合わせ場所で彼を待ちます。
ニートと知っていたので、服装は「普通のTシャツに、Gパン」という、いでたちを想像していた私。
ですが、私の前にあらわれた男は、私の予想を遥かに裏切りました。
高そうな革ジャンに、高そうな時計を身につけたジャニーズ風の男が、私におそるおそる近づいてきたのです。
私は当然、「この人はわたしに「職業が無職でニート」と、偽っているのではないか」と疑問に思いました。
のちほど、それとなく「仕事を探しているのか」などと聞くと、なにも探していないとのことです。
それもそのはず。
平日の昼間から深夜まで、起きている間はずっとネットゲームを楽しんでいる彼が、ニートでないはずはありません。
よくよく話を聞くと、彼のご両親が資産家で、彼はそれに甘えているとのことでした。
それを聞いたときに、「そんな生活が許されるなんて、神様は不公平だな」と感じたことを覚えています。
高級時計は、プレゼントされたものだと語りました。
金持ちニートのエピソード2.旅行に頻繁に出かける
彼は普段から外に出ないからか、人としゃべる機会もあまりなく、おしゃべりはあまり得意ではありません。
私がしゃべっているとだまって、「うんうん」とうなづき、私がしゃべり終わると、彼がしゃべり出す。
そのような時間が続きました。
今回、私と会うのははじめて。
なので、「趣味で知り合った人と、よくこうやって会うのか」と尋ねました。
彼曰く、1年に3,4回ほどは日本各地に旅行に出かけ、趣味仲間と会って、食事など楽しむということでした。
旅費や宿泊費は、親からもらうお金でこと足りるということ。
また、ドライブが好きなようで、「高級そうな車で、友だちと乗り回すのがなによりも楽しみなんだ」。
彼はそう言い、その車に乗った彼の写真を見せられながら、語ってくれました。
金持ちニートのエピソード3.趣味にとことんお金をかける
趣味についても、熱く語ってくれた彼。
アニメと音ゲーが好きなのだそう。
好きなアニメはいくつかあるようでしたが、そのうちの1つのアニメに一番入れ込んでいるみたいです。
フィギュアやグッズなど多数所持しているとのことでした。
「ニートなのに、自分の趣味にお金が使えるなんて、なんて贅沢なんだろう」
そう私は思いつつ、逆にニートであることにまったくマイナスのイメージを持っていない彼に、なにか清々しさというものを感じてきたのを覚えています。
フィギュアも、「小さくて500円」というものではありません。
クオリティの高い、何万とするものばかりを収集しているようでした。
わたしもそのアニメ作品が好きなので、「自宅に招いてほしい」とお願いしたのです。
ですが、「見られたくない趣味もあるから、それはできない」と断られました。
非常に残念だったのですが、「自分の趣味を大切にしておきたい」という彼の気持ちもよく分かりましたね。
また、ソーシャルゲームにも重課金をしている彼。
最近のソーシャルゲームでは、ガチャでレアなものが出る確率は、とても低く設定されています。
そのレアなものを集めるために、彼は課金して何度も何度もガチャを回し、好きなキャラクターが出るまで、粘り続けるようです。
「趣味にはとことん際限なく、お金を使う」という彼の話を聞いて、「親がお金持ちって、幸せなんだなぁ」とつくづく感じました。
金持ちニートのエピソード4.いきつけの高級料理店がある
また、彼は非常にグルメでもありました。
食べるときは文句なく食べますが、意外に味には厳しい性格。
店を出てから、「あの店のあの料理はこうだった、どうだった」と解説してくれました。
彼には実家近くに行きつけの高級料理店があり、そこで頻繁に、フルコース料理を食べているとのこと。
普段、ごはんと味噌汁、卵焼きなどを食べている私。
それがふつうだと感じていましたが、彼にはフルコース料理並みの食事が普通のようでした。
彼のお母さまも料理は得意なのでしょう。「毎朝豪華な朝食が出るんだ」と語る彼。
夜中にお腹がすくと、夜食のために鍋屋の店主を呼び、自宅で鍋をつくらせるのだというのです。
「深夜に料理人を呼び寄せて夜食を楽しむなんて、一般人には一生できないだろうな」
そんなふうに思いつつ、彼が楽しそうにしゃべるのを見ていました。
その鍋の内容もさながら、高級旅館での鍋のように豪華。
色鮮やかな肉に新鮮な野菜、それを少しづつ煮て、ポン酢や柚子胡椒でいただくそうです。
聞いているだけでも、お腹が減ってくるような食事の数々に、「金持ちのニートは違うな」と、さらに考えを深めました。
まとめ
金持ちのニートと聞くと、羨ましさや嫉妬が募る方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、これはほんの一握りの事例であり、すべての人が彼のように働かずして、人生を満喫しているわけではないのです。
彼も「両親がいなくなると、生活がどうなるかは分からない」とも言っていました。
金持ちのニートは、時間切れのある幸福な人種なのかもしれませんね。