東京都在住、47歳の女性主婦。高校生の娘と3人家族です。
子育てを通して、社会に対して問題意識を持ち、狂った世のなかに感じる怒りを原動力に生きる毎日。
「年を取っても、人のふり見て、我がふりを直せる人でありたい」と、日々勉強中。
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世のなかは狂ってると実感したエピソード1.お神輿のかけ声に「うるさい!」と怒鳴られたこと
最近ニュースを見て、驚いたことがあります。
「サイレント盆踊り」といって、盆踊りの曲が流れていない会場で、踊り子さんが盆踊りを踊っている映像が流れました。
盆踊りの騒音に苦情がきたために、無線で音楽を飛ばし、踊り子さんはイヤホンをつけ、そこから流れる音楽に合わせて踊るというのです。
また、「除夜の鐘がうるさい」と苦情が入ったという、ニュースもありました。
本当に世のなか狂っているとしか、言いようがありません。
日本の伝統行事や風習にまで、クレームがくる時代なのです。
私の住んでいる町では、毎年神社のお祭りがあります。
お神輿が練り歩き、盆踊りやカラオケ大会などがあり、大人も子どもも、楽しみにしているお祭りです。
子ども会でお祭りの担当になり、子ども御輿と一緒に町を歩いていたときのことです。
子どもたちが威勢よく「ワッショイ! ワッショイ!」と言いながら、お神輿を担いでいました。
するとマンションの1階の窓が開き、「うるさいぞ!」と男性が大きな声で怒鳴ってきたのです。
いきなり怒鳴られて、とても怖い思いをしたので、せっかくの楽しいムードが台なしでした。
地元の人は「毎年のことだから、気にしないでいいよ」と言っていましたが、その男性は、神社の社務所に怒鳴り込んできたこともあったそうです。
それ以後は、お祭りの前には菓子折りをもって、「ご迷惑をおかけしますが、すみません」と、町内会から挨拶に行っているそう。
「年にたった1日のお神輿がうるさいと、怒鳴り声をあげる人がいるなんて、本当に世のなか狂っているな」と思いました。
幸いこの地区のお祭りでは、おみこしが中止になったり、サイレント盆踊りにはなっていません。
昔からの伝統や、その土地の風習などを少数のクレーマーのために、変えなくてはならないなんて、おかしいと思います。
そこは、毅然とした態度を取っていいのではないでしょうか?
そうしないと、そのうち除夜の鐘の音をダウンロードして、個人個人で聞く時代が、くるかもしれないですね。
世のなかは狂ってると実感したエピソード2.授業参観にきて日当をくださいと先生にお願いするモンスターペアレント
中学校の学校公開に、授業を見に行ったときのことです。
働いている保護者に配慮して、学校公開は土曜日の午前中に行われます。
学校公開のあとに、保護者会が行われました。
その保護者会の席で、ある保護者が「僕は、きょう会社を休んで、学校公開にきました。その分の日当をください」と、真顔で先生にお願いしているのを聞いたのです。
もう唖然ですね。
「なにを言っているのだろう、この人は?」といった感じです。
担任の先生の笑顔も、凍りついていたのを覚えています。
もちろん先生は、「そのようなことはできません」と、丁寧にお断わり。
その父親はなんの躊躇もなく、「日当ください!」と言っていました。
新聞に載っている大きな事件よりも、身近な狂気のほうが、よほど恐怖を感じます。
これが、モンスターペアレントなのだと実感しました。
モンスターペアレント自体も狂っていると思いますが、それに対し異常に丁寧に対応している、学校側もおかしいと思います。
中学校では、終業式の日は午前中で学校が終わりますが、先生方は5時まで学校に待機。
その日は成績表が生徒に渡されます。
我が子の成績表を見た、保護者からのクレームに対応するために、先生は学校に残っているそう。
しかも、すべての科目の成績に対して、どのようなクレームが入っても、きちんと説明ができるように資料を準備してあるそうです。
ほとんどが成績のいい子の親のクレームだとか。
5段階評価で、「どうしてうちの子の、国語の成績は5じゃないんですか?」という感じです。
クレームをつけたとしても、一回つけた成績がくつがえることはありません。
「かえって、生徒の印象悪くするだけなのかな」というふうに私は思いますし、学校が決めることが絶対だとは思いませんが、あまり理不尽なクレームを言ってくる親も、どうなのかなと思いますね。
先生も保護者ということで、丁寧に対応されていますが、モンスターペアレントにそこまで気を使わなければならない、そんな世のなかはちょっと狂っていると思います。
世のなかは狂ってると実感したエピソード3.野菜販売所から野菜を盗むお年寄り
高齢者の万引きなど、老人の困った行動に対するニュースがあとを絶ちません。
私の近所には畑がたくさんあって、畑で採れた野菜を無人の野菜スタンドで買うことができます。
一袋100円で、代金を代金箱のなかに入れる仕組み。
しかし野菜が盗まれたり、料金をごまかして、野菜を買われたりすることがとても多いそうです。
これには、農家の方も相当困っていて、いろいろな対策をとっています。
まず、「きちんと料金を払ってください」と貼り紙がありました。
それでも改善されないので、「料金箱を透明にして、防犯カメラで撮影して、代金があっているかをチェックしています!」という張り紙に。
そのあとには、防犯カメラの映像をプリントアウトしたものが、張り出されていました。
男性が映っていて、「350円分お買いあげなのに、100円しか入れていませんよ!」とコメントも書かれていましたね。
きちんと、料金を支払わない常習犯だそうです。
もちろん、顔が特定できないように塗りつぶしてありました。
たいてい、このようにお金をごまかしたり、野菜を盗んだりする人は高齢者だそうです。
「盗んだ野菜を使ってつくる、ご飯は美味しいのかな? 良心が痛まないのかな?」と思います。
防犯カメラの映像を公開したところ、「個人情報の漏えいだ」と、逆にクレームが入ることもあります。
「先に悪いことをしたのはどっちだ?」と怒りを感じますね。
また高齢者なので、もし犯人が捕まったとしても、「覚えてない、記憶にない」といって、ごまかされることもあるそうです。
自分が高齢者だから、「記憶にない!」と言えば許されると思って、野菜を盗んでいるのなら、もっと悪質だと思います。
政治家や元東京都知事じゃないですけど、「記憶にございません」といって、すべてが許されるような世のなかは、狂っていると思うのです。
まとめ
私自身も子育てが一段落したあとは、ときどき、「子どもの立てる騒音がうるさいな」と感じることもあります。
しかし、立場が変われば、物の感じ方が変わることもあると思うのです。
なので、相手の立場に立って考えることも、忘れないようにしたいと思っています。
くれぐれも、自分が世のなかを狂わせる側にならないように、気をつけて、生きていきたいものですね。