10代の最後の日にやったこと。思い出のエピソード4つ

思い出

33歳、女性。

結婚後は、専業主婦に。

 

幼いころから引っ込み思案で、他人とのコミュニケーションは、親に頼っていたところがありました。

しかし、10代最後の日に、「ひとりでも楽しいし、ひとりでいてもいいんだ」と実感。

 

今は結婚しているため、難しいが「ひとりになる時間も、大事にしたい」と思っている。

 

 

10代最後の日にやった思い出のエピソード1.日ひとりで好きなように行動することを決めた

決意する女性

 

私は、10代最後の日を大学1年生として迎えました。

進学を機に実家を出て、一人ら暮らしをはじめ、少しずつ生活に慣れてきたときのことです。

 

実家からは、学費だけしか援助してもらっていなかったので、毎日学校とバイトに追われていました。

そのときからすでに、「自分はもう大人だ」という気持ちが大きかったです。

 

「一人暮らしをはじめたのだから、いろいろやってみよう」

最初はそう思っていたのですが、忙しさに追われて、ほとんど実現できないままでいました。

 

そこで、「20歳の誕生日の前日は、ひとりで好きなことをやって過ごそう」と決めていたんです。

その日は平日でしたが、授業は午前中だけで終わる日でした。

 

朝から学校へ行くまでは、いつも通りの流れ。

しかし、いったん帰宅してからは、翌日から大人として生きていく準備をはじめたのです。

 

10代最後の日にやった思い出のエピソード2.元彼との思い出の品を捨てた

クローゼット

 

私が大人になる準備として、一番最初にやったことは、部屋の整理です。

といっても、掃除機をかけたりといった、掃除のようなことではありません。

クローゼットの奥にしまって、見ないようにしていた物たちを片付けることにしたんです。

 

高校時代に付き合っていたのは、はじめての交際となる彼氏でした。

いろいろなすれ違いから、別れてしまいましたが、かなり未練がありましたね。

 

子どもだったこともあって、たくさんデートに行けたわけでも、特別な経験をしたわけでもありません。

だけど、私にとっては、彼との思い出が、自分の子ども時代を象徴するようなものだったんです。

 

クローゼットの奥に残しておいたのは、まだ片思いだった時代の思い出。

修学旅行で隠し撮りした彼の写真だとか、はじめて彼からもらった、洋楽のカセットテープ。

書いたはいいものの、渡せなかったラブレターなど。

 

ひとつひとつを眺めていると涙が出てきそうでしたが、まずはそれらをゴミ袋へドボン!

捨てられなくて、隠していたものでしたが、捨ててしまったら、なんだかすっきりした私。

最悪な形で別れた彼への想いも、遠くへ行ってしまったような気がしました。

 

 

10代最後の日にやった思い出のエピソード3.はじめてひとりで、映画を観に行った

映画館

 

私は地方の田舎出身で、映画館で映画を観たことが、ほとんどありませんでした。

地元の最寄りの映画館までは、車で40分ほどの距離。

車がなければ、バスと電車を乗り継ぎ、1時間以上かけて、街のほうまで行かないといけなかったんです。

 

そんな私にとって、映画館はあこがれの場所でした。

一人暮らしをはじめた町も、地方ではありましたが、地元とは比べ物にならないほど都会です。

 

下宿先から映画館までは、自転車で行くことができました。

だけど、なんとなく敷居が高く感じていた映画館に、一人で入ることはできなかったんです。

 

観たい映画があっても、興味のない友だちを誘っていくことすらありました。

でも、「明日からは、もう大人だ」と思うと、考えが変わってきます。

次第に、「それくらいのことが、ひとりでできなくてどうするのか!」という気持ちになってきたんです。

 

時刻はもう夕方になっていましたが、私はしっかりメイクをして、お気に入りの服を着て、映画館へ出かけました。

そして、ポップコーンとジュースを買って、気になっていた映画を鑑賞したんです。

 

ほかの映画の予告編が流れている間、少し心細かったものの、映画自体には大満足。

それに、見終わってから、無理に他人と感想を言い合う必要がないというのも、心地よいものでした。

 

平日の日中ということで、ほかのお客さんも少なく、静かな環境で観られたのも嬉しかったです。

また、この日以降、ひとり映画が趣味の一つとなりました。

 

10代最後の日にやった思い出のエピソード4.自宅でひとり、ケーキをワンホール平らげた

チョコレートケーキ

 

映画館から自宅へ戻る前に、私はお気に入りの洋菓子屋さんで、ケーキを買いました。

それも、チョコレートケーキを1ホール!

これも、一度やってみたかったことだったんですよね。

 

そして部屋へ帰ると、ちょうど荷物が届きました。

それは母親からのもので、妙に重いと思ったら、なかにはワインが一本入っていたんです。

 

母はお酒が好きな人ですが、もちろん、私に飲ませてくれたことはなかったので、これには少し驚きました。

翌日の誕生日には、数少ない友だちのひとりが、きてくれることになっています。

おそらく、そのときに飲むようにということで、母が送ってくれたのでしょう。

 

しかし私は、買ってきたチョコレートケーキに、その白ワインを合わせてみることにしました。

それがいい具合のマリアージュで、ついつい食べすぎてしまったんですよね。

 

「我慢できなかったことは、まだまだ子どもな証拠かな?」

そう思いつつ、本当にやりたいことを思う存分にやって、とっても満足した一日でした。

 

まとめ

私にとって10代最後の1日は、今でも重要な意味をもつ日です。

もう子どもではないということは、それなりの責任も持たなければならないということ。

ですが、同時に「どんな行動をとるのも自由だ」ということに、気付ける日でもあります。

 

ひとりで、好きなことをする楽しさを知った1日でしたね。