39歳女性。
子どもが大好きで、海外在住時に、ベビーシッターや保育園での勤務を経験。
30代前半で、子どもなしの国際離婚を経験するが、34歳のときに、子ども好きの外国人の旦那と再婚しました。
その後、かわいいハーフの子どもにも恵まれ、現在は子育てに奮闘中。
夫が子どもをいらないと言ったエピソード1.子どもがいらない、邪魔という発言
私は、昔から子どもが大好きで、「いつか、自分の子どもを産んで、母親になりたい」という思いがありました。
そして、外国や英語などが大好きだった私。
なので、「外国人と結婚して、可愛いハーフの子どもが欲しい」という夢もあったのです。
そんなときに縁があって、遠距離の大恋愛をした末に結婚した白人の夫がいました。
私は初婚、彼は3度目の結婚です。
彼は過去の結婚において、子どもはいませんでした。
理由は、「まだ若いうちに、やりたいことがあったから」だそうです。
結婚までに、子どもの話を具体的にしたことはありませんでした。
しかし、夫が時折口走る、「子どもは別に、いなくていいから……」という言葉が気になっていた私。
そう思いつつも、「今現在まだいないから、そう言っているだけかなぁ」と、とくに気にしていなかったのです。
結婚して、日本に住んでいたときのこと。
周りからは、「ハーフの子どもはいつ?」とか「絶対、かわいい子どもが生まれるよ」などと、期待の声を寄せられることが多々ありました。
私自身も、「30歳になるまでには、子どもを産みたい」と、漠然と考えてた時期です。
そして、夫に「30歳までには、子どもが欲しい」ということを告げると、冷たくあしらわれてしまいました。
「そっか。でもまだ子どもはいらないよ」と。
ですが、「まだ」と言うので、「今はいらないけれど、今後は欲しいんだ」と受け止めていたのです。
私の気持ちとは裏腹に、それ以降、夫は子どもの話を話題にすると、冷たくあしらうように。
30歳を目前にしていた私は、ずっと悶々とした日々を過ごしていました。
そのため、ある日、夫に真剣に子どもが欲しいことを話してたのです。
すると、夫から思いもよらない言葉が……。
「僕はやりたいことがまだあるし、自分の夢をかなえるためには、子どもは邪魔だからいらない」と。
「じゃあ、将来的にその夢がかなえられたら、子どもを持ちたい?」と、私が聞くと「わからない」と答えます。
子どもは好きなようですが、「自分自身が親になるということに、イメージがわかない」、「自信もない」と言うのです。
彼には、目標とする仕事で、上を目指す夢があり、それをかなえるために、日々がんばっています。
なので、「今子どもがいらない」という、その気持ちは分からなくもなかったのです。
しかし、「ハーフの、かわいい子どもが欲しい」という願望もあった私。
それに、彼の夢をかなえるころには、私の年齢的にも、微妙な年齢になる恐れもあるので、とても不安になりました。
そして、たとえ、夢がかなったころになっても、彼が本当に子どもを欲しがるかどうかも、不安な状態に。
そのとき、「離婚」の言葉が頭をよぎりました。
夫が子どもをいらないと言ったエピソード2.妊娠して喜ぶ私に、中絶を強要
結婚して1年ほどがたち、ある日、私は体調の異変と生理が遅れていることに気がつきました。
そして、「まさか」と思い、妊娠検査薬をしたところ、陽性だったのです。
私たち夫婦は性生活はあったものの、子づくりのためにしていたわけではありません。
避妊に失敗し、できてしまったケースです。
ですが、陽性の反応に私はとても嬉しく、恋人同士ではなく、もう夫婦です。
「これで夫も、もしかすると『子どもが欲しい』という気持ちに変わってくれるかもしれない。現実、妊娠したのなら、当然だろう」
そう思って、期待を膨らませました。
「念願の妊娠、やっと母になれるし、かわいいハーフの子どもが持てる!」
そう思うと、とても嬉しくて幸せな気持ちに。
ですが、夫が帰宅して、妊娠したことを告げると、夫の顔色が一変したのです。
絶句とともに、黙り込んでしまいました。
喜びの声も笑顔も、一切ありません。
その表情や態度に苛立ちを覚えた私は、こう聞いたのです。
「どうしてそんな顔をするの? じゃあ、産まないほうがいいの?」と。
すると、夫は「考えさせて……」と、小さな声で言うだけ。
その日は、一切その話さえも、私に話しかけることもありませんでした。
とても気まずい雰囲気のまま、数日が立ち、かなりの苛立ちを覚えはじめた私。
そして、夫に「産むか、産まないか」ということをはっきりさせたく、聞いてみました。
すると、夫は「子どもはおろして欲しい……」と言ったのです。
私はその言葉にショックで、涙が止まらず、声をあげて号泣しました。
「産みたい」という私に、夫は「どうしても子どもはいらない。絶対におろして」と言います。
その言葉を聞いて、夫に絶望と失望しかありませんでした。
私は辛くて仕方なく、産婦人科でも「夫婦だし、まだ子どもがいないのになぜ?」という、医師の言葉に号泣。
しかし、結局、中絶日を予約してきたのです。
私の親にも報告をすると、親は激怒。
「そんな男とは、離婚してしまったほうがいい!」と、怒りをこらえきれない様子でした。
中絶日まで、とても辛い日々を過ごしましたが、夫からの優しい言葉はありません。
それどころか、産みたい願望のある私にいらだつのか、おなかの赤ちゃんのことを「そんなもの」呼ばわり。
また「邪魔」「まだ人間じゃない。『モノ』でしかない」「中絶しろ!」と、ひどい罵倒を言うようになったのです。
私は精神的にも非常に追い詰められました。
中絶をした日も、私の母親は産婦人科まできて、玄関口で涙をながしながら、夫に訴えます。
「中絶はやめてほしい」と。
ですが、夫は絶対に首を縦にはふらず、「もう決めたことですから!」と一点張り。
そして私は、中絶をしました。
中絶後も態度は冷たいままで、ケアもほとんどなく、赤ちゃんのことを罵倒する発言を繰り返す夫。
ひどく私の心は傷つき、夫のことは信用もできなくなりましたし、絶望感しかありませんでした。
そして、「こんな人とはいられない」と、離婚を決意したのです。
まとめ
私は子どもを切望しましたが、夫から「子どもをいらない」と言われ、中絶しました。
こんな現実を突きつけられた、辛いエピソードを分かっていただけたでしょうか?
私は、この件で離婚を選択しました。
ですが、離婚を選択せずに、泣く泣く子どもをあきらめたという方もいるでしょう。
あなたの周りにいる、子どものいない夫婦のなかにも、そういう方がいるかもしれませんよ。