社会の底辺から脱出したエピソード4編

成功

35歳男性。フリーライター。

中学時代に登校拒否を行い、定時制高校進学から、フリーター生活を長く続け、人並みの生活を求めて、あがき続ける。

 

収入がある程度安定してきたため、高級飲食店の開拓と取材など、趣味と実益を兼ねた活動を展開しています。

 

 

社会の底辺から脱出したエピソード1.低学歴からフリーターで過ごす日々

フリーター

 

私が底辺で苦しんでいた主な原因のひとつが、中学時代に登校拒否をしていたことです。

人間関係に折り合いがつかなかったことから不登校になり、そのままレールから外れた時間をすごしていました。

 

とくに自分がやりたいと思えることもなく、勉強に関する意欲も低かったので、ほとんど惰性で入れるような、定時制高校を進学先に選んだのです。

進学先の学校は不良が集まる場所で、学校にいてもやはり、なじめない感覚がありましたね。

今から思えば、そもそも社会性自体が低かったわけですが、「小中学校時代に、学ぶべきものを間違えたなぁ」とも思います。

 

大学受験もしましたが、学力不足で落ちてしまい、結局、身になる資格なども取得できずに、社会に出た感覚。

もともと小説など文学が好きだったので、小説家を目指そうとした時期もあったのですが、デビューすること自体が大変な職業です。

 

フリーターとして仕事をしながら、日銭を稼いでいましたが、すぐに限界を感じて、IT業界で職を見つけようとしました。

しかし、私が卒業した時期は就職氷河期で、第二新卒という言葉も浸透していない時代。

 

安易な考え方で、新卒を外れた若者を雇ってくれるようなところはなく、低収入のまま生き続ける基礎ができてしまったのです。

 

社会の底辺から脱出したエピソード2.仕事を転々としながら自分の適性を探る日々

考える男性

 

フリーターに限界を感じて就職活動をしても、条件よく雇ってくれる企業はなかなか見つからないのが現実です。

IT関連の資格取得のために、勉強を重ねたりもしましたが、それでも就職はできません。

それでも生活はしなければならないため、より時給がいい仕事を探して、さまざまな職場を渡り歩きました。

 

私が住んでいるのは地方のため、時給は800円前後が基準。

正直、生活するだけで精一杯の状況で、貯金などもできない状態でした。

 

体調を崩してつきの収入が100,000円少しだったときは、目の前が真っ暗になりかけたものです。

学生時代などに、ためていた貯金もゼロになるころ、ようやく派遣経由で、IT関連の会社で仕事ができるようになりました。

しかし、人間関係が折り合わず、半年程度で退社して、また別のIT会社に勤めるなど、また転職を重ねることになります。

 

このころになると、もう年齢が30代に差しかかっていたので、さすがに仕事の適正というものをしっかりと考えるように。

自分のスキルや適性で、IT関連の仕事を志望していたのですが、情熱などの面が大きく欠けていることに気づいたのです。

モチベーションの維持できるだけでなく、成果が収入に結びつく仕事でなければ、続けることが難しいのもわかりました。

 

収入も相変わらず不足していたため、いろいろと改善策を探しているうちに出会ったのが、副業としてのライターの仕事です。

インターネット経由で、ライターを募集しているサイトを発見。

 

もともと小説家を志望していたこともあって、「これなら食べていけるかも」と思えるようになったのです。

 

 

社会の底辺から脱出したエピソード3.副業収入から独立へ

ライター

 

副業として月数千円程度、あるいは休日も仕事をつめて、万単位のライターの仕事をすることはできても、実際に「それだけで食べていける」と、核心をつかむまでは不安もありました。

正社員での転職に限界を感じていたため、派遣の仕事に戻ったものの、帰ると疲れがどっと出てしまって、副業どころではない日も多かったのです。

しかし、有給や連休などを使って、うまくスケジュールの調整を行うようにしたところ、ある程度稼げる目途がつけられるように。

 

折りよくというべきか、折が悪くというべきか、そのタイミングで部署移動などの環境変化も発生。

いったん退職して、ライターに専念することにしてしまったのです。

 

正直、自分でも思い切ったと思います。

ですが、「派遣で仕事を続けていても、生活に精一杯で、なにも残せない」という感覚は強く残っていたのです。

「それなら、ライターとして働いたほうがよい」と考えました。

 

独立して間もなくは、不安が大きかったこともあって、がむしゃらに仕事をする日々。

ライターの仕事は、記事を書いても採用されるかは別問題です。

 

修正の依頼を受ければ、さまざまな手間がかかるので、それだけ稼ぐための時間が削られます。

それでもがんばった甲斐はしっかりと出て、独立一ヶ月目で、今まで稼いだなかで、月収が一番高くなったのです。

 

これは素直にうれしかったですね。

文章の品質を評価してくれる人もいて、リピートの依頼がくるなど、収入安定が見込める仕事も見つかりはじめました。

 

ライターとして独立して2年目になっていますが、明らかに仕事の効率は改善されていて、年収も増加。

「ようやく、人並みの生活が視野に入ってきた」と思うと、自分をほめたくなりますね。

 

実は転職経験が多いのも役に立っていて、いろいろな仕事の経験を記事にすることで、お金にかえられるのが面白いと感じています。

 

社会の底辺から脱出したエピソード4.脱出後の現状と課題

仕事部屋

 

実はライターとして収入を増やすことには成功したのですが、腱鞘炎になりかけるなど、体調維持に関するトラブルには見舞われました。

そのため、労働時間を減らしつつ収入を維持するために、仕事の選び方自体を見直すなど、工夫を重ねているのです。

 

具体的には単価の低い仕事をうけないようにするなど、ある程度単価にこだわるようになりました。

今行っているのが、仕事環境の刷新です。

 

使用するPCのスペックやキーボードの品質などに投資しないと、仕事の効率の改善が望めないと思いました。

実際に利用する機器や設備を変えると、一月あたりの収入が大きく変わるのが、面白いところですね。

 

あとは、人並み以上を目指すのか、体調と仕事のバランスをどうとるかです。

収入増のために体を壊しても仕方がないので、体調管理も含めてコントロールするのが、課題になっています。

 

まとめ

成人してからフリーターを続けていましたが、収入が増えないというのは本当にきついですね。

地方だと、初任給などが派遣の給料より、さらに低いということが珍しくないので、転職にも勇気が必要です。

 

好きに休めて、がんばり次第で収入が増えるのも含めて、独立は本当に性に合っていたのだと感じています。