32歳、女性。結婚後は専業主婦。浮気されても、それだけでは嫌いになれず、ずるずると付き合いを続けた経験もあり。それだけに、学生時代の彼を「気持ちが悪い」と、感じてしまうのが不思議。趣味は読書と旅行。
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浮気されて気持ちが悪くなり別れたエピソード1.彼が私の浮気を疑っていた
学生時代に、お付き合いをしていた彼。
普段はとてもクールな人でしたが、自分のなかでスイッチが入ると、妙に疑い深くなる人でした。
ただの同級生だった彼には、私のほうからアプローチして、付き合うことになったんです。
なので、私は彼のそんなところも、「かわいらしいな」と思っていたんです。
しかし、そんな彼の疑い深さがひどくなってきたのは、付き合って半年ぐらいのこと。
私の行先を、常に把握していないと落ちつかない様子になっていきました。
用事ができて、バイトのシフトを変更したりすると、理由を問い詰めてくるのに、私の言うことを信じないんです。
彼が、記念日でもなんでもない日に、プレゼントを買ってきたことがありました。
やけに、私に優しい。
なんとなく、「私からの愛情に不満があるのかも」と、感じたんです。
彼の妙な優しさの原因は、彼の浮気。
自分が浮気しているからこそ、私のことを疑わしく思ったのでしょう。
彼のクールで大人っぽくて余裕のあるところが、私は大好きでした。
だけど、浮気していたことを知って、急に彼に対する気持ちが冷めていくのを感じたんです。
浮気されて気持ちが悪くなり別れたエピソード2.私の部屋で浮気
私が、彼の浮気を知ったのは、大学の冬休みのことでした。
そのころ、実家暮らしだった彼は、私の部屋にいり浸るようになっていたんです。
私は、経済的に余裕がなく、休みになるとバイトばかり。
家を空けることも多かったので、彼には部屋の合鍵を渡していました。
あまり、自分の部屋に他人を入れるのは好きではないのですが、嫌われたくなく、鍵を渡したんです。
その日は、早朝にコンビニのバイト、お昼からレンタルビデオ店のバイトになっていました。
彼にも、そう告げて出かけたんです。
しかし、バイト仲間から「シフトを変わってほしい」と言われ、その日は休みになりました。
時刻は、まだ10時すぎ。
昼からの予定が、ぽっかりと空いてしまった私は、パンを買って自宅へ戻ることにしました。
彼は、昼すぎまで寝ていることも多かったので、連絡はしませんでした。
ところが、部屋の前まで来たとき、部屋から笑い声が聞こえたんです。
あきらかに、女の子の声。
もちろん、頭のなかをよぎったのは「浮気」の2文字です。
当時の私の部屋は1Kで、キッチンと部屋の間にはドアがあったんです。
そっと鍵を開けて入ると、甲高い声がさらにはっきりと聞こえるようになりました。
そして、会話の内容はあきらかに黒。
彼のことを「ケンちゃん」と呼び、甘えるような声を出す女性が、ただの友だちであるわけがありません。
ドアを開けると、驚いた顔をした彼。
ふたりは下着姿で、なんの疑いようもありません。
それまで、ものすごく格好よく見えていた彼の顔が、ゴミのようにしか見えなくなっていきました。
その状況で、必死に言いわけにも、気持ちが悪くて仕方がなくなっていったんです。
浮気されて気持ちが悪くなり別れたエピソード3.浮気相手と同じものをプレゼント
彼の浮気が発覚してから、あらためて3人で会って、話し合いをしたことがあります。
私としては、もう彼に対しては「気持ちが悪いから近づくな」としか、考えていませんでした。
彼のほうが、「どうしてもあやまりたい」と、いうので呼び出しに応じたんです。
話し合いの舞台になったのは、近所のファミレス。
彼の姿を探すと、奥の4人席に、浮気相手とふたりで座っていました。
「謝罪なら、彼ひとりで良いのでは」と、そこでもまた不快感を覚えた私。
ふたりのもとへ行くと、浮気相手の首元を見て、鳥肌が立つような気持ち悪さを感じたんです。
浮気相手が、着けていたネックレスとまったく同じものを、私も彼からプレゼントされたことがあったから。
しかも、私の誕生日に贈られたものでした。
浮気相手と、彼女に同じものをプレゼントする、その神経。
彼のことが、宇宙人のように思えました。
それに、彼女が気づいたときにどう思うのか、想像もしなかったのでしょうか。
もしかすると、彼のほうにはなんの意図もないのかもしれません。
だけど、ウキウキしながら、そのネックレスをつけていた過去の自分を考えると、吐きそうでした。
まとめ
私のほうからアタックして、やっと付き合ってもらった彼。
大好きで、彼のすることはなんでも受け入れていました。
そんな、私の態度がまねいた浮気かもしれません。
だけど、浮気を知った瞬間に、全部が気持ち悪くなってしまった自分にも、かなり驚いた思い出です。