アトピーの女性との恋愛エピソード3編

アトピー

35歳男性。現在は、東京都内のIT企業に勤務。大学生時代にアルバイト先で知り合った、アトピー性皮膚炎を患っていた、年下の女性と付き合っていたことがある。19歳の女性だったが、自分の境遇を受け止めて、自分なりに生きていく方法を身に着けているように感じられた。趣味はロードサイクリングと読書と株式投資。

 

 

アトピーの女性との恋愛エピソード1.彼女から告白された

告白

 

私は大学時代だけ、実家をはなれてひとり暮らしをしていました。

親からの仕送りだけでは、生活費が足りなかったので、書店でアルバイトもしてたんです。

 

大学生のころは、小説がとても好きでアルバイトが楽しくて仕方がなかったのです。

私が大学2年の秋ごろに、ある女性がアルバイトとして入社してきました。

 

彼女は、地元の短大に通っている19歳の女の子で、1年生とのこと。

私はレジの打ちかたや、書籍や雑誌の返品作業などを教えました。

 

彼女はとても素直な女の子で、なんでも「ハイハイ」と、言葉少なに仕事をこなしていたんです。

たまに、おっちょこちょいなミスはありましたが、教えたとおりに仕事を覚えてくれました。

 

いつも顔を赤らめていて、謙虚な言葉づかいで、周りの人たちに接していました。

恥ずかしがり屋な女の子かと思っていたのですが、どうも違うようです。

 

お客さんがいないときに、店長と話をしていて気づかされたのです。

「Aさんは、いつも顔を赤くしていて、シャイな女の子ですよね」と、言ったところ。

 

店長が「いやいや、あれは赤らめているんじゃなくて、アトピーだよ」と、言うのです。

「いつも、顔をボリボリかいてるじゃないか」と言われて、はじめて彼女がアトピー性皮膚炎だということに気がつきました。

 

ほかのアルバイト仲間は、最初から気がついていたらしく、私だけが鈍感にも気づかず。

「なるほど、だから普段から、かなり気を使ってくるんですよ」と、言いました。

 

すると、店長は笑いながら「それは、別の理由があるかもね」と。

「Aさんは、キミのこと鈍感だって言ってるらしいよ」と、店長が言うのです。

 

そうなんです。

どうやら、彼女が私に好意を持っているらしいことが判明。

 

バイト後、一緒に帰る機会があったのですが、彼女から「付き合ってもらえませんか」と、告白されたのでした。

突然のことで驚きましたが、彼女の一途さに押されて、「ありがとう」と、答えてしまいました。

 

それから、私たちは付き合いはじめることに、なったのです。

 

アトピーの女性との恋愛エピソード2.手づくりチョコをプレゼントしてくれた

プレゼント

 

彼女と付き合いはじめて、アルバイト以外でも会うようになり、家にも来るようになりました。

付き合いはじめて気になったのは、彼女が頻繁に顔をかくことでした。

 

腕や頭は、かゆくならないようでしたが、顔だけはどうしてもかゆくなるようです。

皮膚科のクリニックには通院していて、ステロイドの薬を使っているとのこと。

 

付き合いはじめて、3ヶ月くらいたって、はじめてのバレンタインデーがやってきました。

彼女が「どんなチョコがほしいですか?」と、聞いてきたんです。

 

彼女は、付き合っても敬語だったんです。

それが、かわいくもあり、いじらしくもありました。

 

自分がアトピーだからという理由で、つねに自分を私よりも下に置くように、努めていたのでしょう。

そんな彼女をみて、私は「彼女を大切にしたい」と、思うようになっていきました。

 

「気持ちがこもってれば」などと、ありきたりの返事をしたんです。

すると、バレンタインデー当日、彼女から手づくりチョコをくれました。

 

「良かったら食べてください」と、いじらしいほどの謙虚な態度。

私はうれしくなり「ありがとう」と、受け取りました。

 

しかし、自宅に帰って箱を開けてから、食べたいという気持ちが急に消え失せました。

彼女がボリボリと顔をかきながら、チョコをつくったかもしれないと思うと手が出ない。

 

かといって、捨てるわけにはいきません。

そのまま、チョコを包装しなおして、冷凍庫のなかに入れてしまいました。

 

 

アトピーの女性との恋愛エピソード3.知らない男が彼女を差別した

落ち込む

 

私と彼女は、頻繁に市内にある動物園にデートに行きました。

彼女は動物が好きで、いつか一戸建てに住んで、犬や猫を飼いたいと言っていました。

 

なので、もっとも多く行った場所は動物園でした。

ところが、あるとき、知らないカップルの男が「あいつ、アトピーだぜ。汚ねえな」と、聞こえるように言ったのです。

 

私は腹が立って、その男のほうへ行こうとしましたが、彼女に止められました。

「どうして止めるんだよ。あそこまで言われて、黙ってるわけにいかないだろ」と、彼女に苛立ちをぶつけたんです。

 

彼女はなにも言わず、ただ強く私の腕をつかんで、離そうとしませんでした。

穏便にすませたいというのが、彼女が生きていくうえでの知恵だったのでしょう。

 

まとめ

アトピー性皮膚炎の女性は、気の毒です。

かゆみから、逃れることはできませんし、見た目が悪くなり偏見を持たれてしまいます。

 

そのため、私と付き合っていた彼女は、19歳で控えめに振る舞い、目立たないように生きていこうとしてました。